映像作るときに大事に思ってる事、それは速さ。

はい、タイトルで答えを言いました。ということで以下駄文です。

とにかく速い。(業界が)

とにかく時間追われるように映像を作る毎日でした。

冗談はさておき、デジタル広告業界のPDCAサイクルは本当に早い。だいたいクリエイティブは1週間で枯れ始めると言われ、相当良いクリエイティブでも同じクリエイティブを3週間見ることはまず無いような気がする。
(だいたいの媒体が、クリエイティブはどんどんクリックされ辛くなりクリックレートが落ちると表示回数も落ちていく仕組みだから)

そう言う媒体の性質上、今日依頼が来て明日の18時納期とか、振り出し遅れたけど納期変わらない(なんで?)とか、いろいろな案件があります。速さは命。

じゃあ、とにかく速くと言ったって「速くなれ、速くなれ」と念じたって速くなるわけも無く。どうすれば速くなるか。

意識したことは3つの簡単なこと、「ショートカットをひたすら覚える」「迷う時間をプリセット化でひたすら削る」「案件で新しいことをしない」の3つ。

まずショートカットを覚える。これは非常に簡単。

「保存」「別名で保存」「コピー」「カット」「ペースト」優先順位はよく使うものからで、とにかく覚えていく。

ショートカットを覚えられないという人も何の心配もない。自分も脳味噌はポンコツだけど実はショートカットを覚えるのはそこまで難しくない。やり方がある(やり方があるんやで)

そのやり方が「そっとじ作戦」

聞いてピンとくる方もいると思うが、例えば「あーレイヤーの分割のショットカット、わからないぃ」となったとき、メニューバーの編集を開く、【複製】の下、【ワークエリアのリフト】の上にある【レイヤーの分割】を見つけ。その右にある「ctrl+alt+D」の文字を見つめる。

そしてそのままメニューバーをそっと閉じ、何事も無かったかのように「ctrl+alt+D」を押すのである。

いくらショートカット一覧を紙に印刷してにらめっこしたって覚えられないし、ショートカット一覧のマウスパッドを敷いておいたって、私は映像制作中に右向け右なんてしないのである。

答えは目の前にある。

カンニングして我がもの顔でショートカットを押す。これを覚えるまで繰り返す。これだけで覚えたいという意識さへあればショートカットは覚えられる(覚えるまでやるから)

ショートカットさへ覚えればそこからは天国。ッターンしてる自分に酔えるし、チリのように積もる1秒が今後、AEと付き合う限り一生短縮できる。

ショートカット覚えられないぞーという方「そっとじ作戦」是非やってみて欲しい。

迷う時間をプリセット化でひたすら削る。

制作をしていて一番とる時間、それは「迷う時間」である(と思う)。

「ああ、ここどうしよう?」「ここイーズは?」「なんかシェイプ入れたいけど、どんなの?」とか実際手を動かして作っている時間よりも、迷っている時間のほうが長いなんてことは往々にしてある。

この時やくに立つのがプリセットという「考え方」である。

動画広告を作るときに迷う2大要素は個人的には。「テキストアニメーション」「トランジション(画面切り替え)」だと思っている。どう繋ぐかとどう読んでもらうか。

動画素材ありきの広告(ゲーム系、美容系など)の8割方がこの要素だと思っている。(ビジネス系カード系IT系案件などはシェイプをメインにしたスタイリッシュな案件はシェイプアニメーションをがっつり組む必要があり、楽しいけどちょっと大変)

ありものを使ってもいい、自分の場合はテキストプリセット10種(+試作のもの10数種)をカスタマイズして使いまわしている。トランジションも似たようなものでパターンをカスタマイズして使いまわす(シェイプ系ライトリーク系ディストーション系とパターンを作っておく)

そして着せ替え人形感覚でその商材にあう、プリセットを組み合わせ行く。

例えば、ファッション系動画ならテキストの出しかたはゴシック系フォントをシェイプの箱の中にを添えてスタイリッシュにしながら、ライトリーク系のトランジションでかっこよく切り替るなど。(あくまで1例)

自分の持っているものをつぎはぎして、構成し、全体をそれで慣らした後、微調整を重ねていく。

イーズの迷いも同じである。それを簡単に説明していきます。

イーズは4種類×4種類

イーズは4種類×4種類?

これは簡単に言うと【ディレーション(間隔)4種】と【速度の影響4種】でイーズを組んでしまうという考え方である。

自主制作は別であるが、自分が広告案件でモーションを組むときデュレーションは4種しか使わない。

『15F(フレーム)』『20F』『25F』『30F』

そして影響の値も4種類しか使わない。

『入:出』の影響で『70:50』『80:60』『100:80』『100:100』

間隔は狭ければ狭いほど強く(速く)、影響は(ざっくり)であるが総和が大きいほど緩急の強いモーションになる。

・強いイメージの案件、(ゲーム案件など)だと『15F_100:80』

・柔らかい案件(家庭感のある案件)だと『25F_30:70』かなぁ?

・スタイリッシュ気味の案件(カード案件など強すぎないオフィシャルな雰囲気の案件)だと『20F_80:60』でいいかな?

みたい事を考えてモーションを組む。

では案件の際、結局どうやってモーションを作っているか?

①4択×4択でモーションを仮組する。
②1つ目のモーションを本組(仮組したモーションを調整する4択×4択のものからイーズやデュレーションをイメージに近づけて微調整する)
③1つ目に決めたモーションで全CUT組む。(キーフレームの間隔、影響の%などを決めて)
④違和感があるところ、モーションでアクセントをつけたいところなど各調整

これだけ。これだけでそれなりの動画が簡単に作れるし、
チームで制作する際も、トンマナ(特にトーン、雰囲気)を合わせるのが非常に簡単になる。
(例えば25F_80/60で組むと決めてしまったらずっとそれをやるだけだし、それを共有すれば他人でも同じ雰囲気で動画を作れる。)

(択にすることで判断を速くすることが目的であって、4択の内容や4択の択数自体にはあまり意味はありません、なのでカスタムしても大丈夫です、ポケモンやってるときに、これ技数10もあったらゲーム難しいやろなぁと思ったのがきっかけです。)

これが迷わないためのプリセットという「考え方」

そして案件で新しいことをしない。

これはそのままの意味である。

案件で新しいことはしない。案件で新しいことはしない。

新しいことを使用とすると、いままで頑張って作ってきたプリセットが無駄になる。だから新しいことはしない。しても1個か2個に抑える。

新しいことをしたいとしても、必ず案件外で勉強して、案件外で試作して使えるか検証し出来るようならプリセット化するようにしている。

前はできたのに今回はできない、やりたかったのにできない、何で?プランが崩れるなんて思いは案件ではしたくない。

どうせ一生勉強する羽目にはなるのだから、ぶっつけ本番でやるのではなく普段から何が来ても大丈夫なように案件と案件の合間の時間にしっかりと勉強して試作して整えておく、ちゃんと検証された8割の力で案件を乗り超えコンスタントに仕事をこなす。

最後に

映像の作り方やちょっとしたノウハウを紹介しました(映像制作のシステム化とでも言いましょうか(誰がやっても同じ成果を出せるようにするの意))。

この駄文いかがだったでしょうか。

ショートカットの覚え方を掴みに飛んでプリセット化について解説しました。

速くするというより、楽するという色合いの強い解説でした。

もちろん、速くなった分だけ同じ制作時間でもチェックやクオリティアップに時間をさけるようになるので、一生楽できることは無いような気もします。

速くするか、楽するかは読んでいただいた皆さん次第だと思います。

僕は楽します。イチカワ。

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