リリスクの遠隔ライブ #1 感想~以心伝心の極上おうちパーティー~

かねてより紹介しているラップアイドルグループ・lyrical school (リリスク)なのですが。

リモートライブ……オーディエンスどころか、メンバー同士も在宅のままでライブを行うという試みをしてまして。ありがたいのは勿論、「その手があったか!」と驚くくらい面白いひとときでしたので、感想と推薦をかねて書いていきます。

リリスクがどんなグループかについては、

こちらをご覧いただくと。超絶に格好よくて可愛い5人組です。

テキスト読むよりもまずは観ていただくのが早いのは確かなのですが、セトリ順に書いていきます。
サムネを見てもらえると分かると思うのですが、画面を横に5分割のいわゆる「合体攻撃」スタイルです(左からrisano/hinako/hime/minan/yuuさん)
いわば常時全員アップなので、ローテーションしながら注目ポイント変えたりもできるんですよね、贅沢。

1. OK!

まずは今月リリースの最新曲から。minanさんの「久しぶり」がしょっぱなから沁みますし、hinakoさんの「オッケー!……オッケー↑?」も可愛いですし。
MV解禁になる前は冒頭……himeさんの高速verseからのrisanoさんのトリッキーなフロウ、しか情報がなかったので、特に聞き馴染みがあるパートだったのですが、相変わらず決まってました。
yuuさんが召喚していた、表情つきの木べらちゃん可愛いです。その後はマイクにもなっていましたし。
minanさんはクールに。車の中ということもあって、動きよりも表情で魅せるスタイルがさらに顕著になってました。構図も各人らしさが際立っていて面白いですよね、yuuさんは見切れるくらい踊ってましたし。
そしてhinakoさんの「そしてまた歌い出せ!」「歌ってない暇なんてない」が響く響く。ライムスターが震災直後に「そしてまた歌い出す」をO.Aした……というエピソードを思い出して熱くなるパートです(制作でリファレンスしていたかはともかく))

ユニゾンや掛け合いになっても、それぞれ離れているとは思えないほどの息の合いよう。踊りまくるyuuさんとrisanoさん、爆レス連発のhinakoさん、色気と共にドライブデート感すら醸しだしてくるminanさん、そしてTシャツで推し(舐達麻)をアピールしまくるhimeさん。

閉塞しがちな世相を吹っ飛ばすようなエネルギーも相まって、最初からクライマックスでした。いーじゃん、すげーじゃん!

2. Enough is school

一転してチルなムードに。オートチューンが強めな原曲を聴き慣れているので、生声でのアンサンブルは新鮮でした。risanoさんの下ハモが気持ちいい……minanさんのハスキーな、ウィスパーっぽいボーカルも掴まれました。2番のhimeさんverse、あの速さで余裕そうな表情してるのがさらに格好よさを際立たせてます。
そして「フワフワ頬引っ張る」で実際に頬を引っ張ってみるrisanoさん。合わせて声がふにゃっとなるのも可愛いかったです。

3. Tokyo Burning

遠距離ラブソング、「会いに行きたい」を切実に歌うリリックがこの状況に沁みます……メンバーもそうなのか、切なめの表情が印象的でした。
この曲でもhookのハモが綺麗でした。リリスクのマルチMCの強み、声のバラエティとか掛け合いの爆発力だけでなく、こういう所にも出てくると思うのです。
間奏でくるくる跳ねまくるyuuさんが可愛い、そして「好きを伝えたいの」のhinakoさんが……ズルいですよその表情!(n回目)

4. YOUNG LOVE

こちらでも取り上げましたが、BEKIND REWINDの中でも特に好きな曲で。
それぞれのラップ、じっくり楽しめました。ここでも掛け合いの以心伝心っぷりが強い……離れているからこそ、一緒のパフォーマンスの積み重なりを実感するライブでもありました。1番のyuuさんverseに合わせて、himeさんが単音で被せていたのも良いアクセント。

5. LAST DANCE

2曲目からここまで、アルバムの曲順でもあるんですよね。
1番のhimeさんパート、「月明かりが今だけ照らした」でユニゾンしているのビックリしました。よくもまあ、合わせにくそうな所を。minanさんの「連れ出したいよ君を今」の言い方がグッときます、切実を歌うフレーズが似合う……!
間奏でのそれぞれの踊り方も楽しかったです、hinakoさんの振りは「手洗いうがいしっかりね」という意味なのだろうか。

最初のhookで、risanoさん&yuuさんが同時にターンしてたの美味しかったです。ルーティンの振りだったのかな、偶然一致だったら本人たちも盛り上がりそう。「少しだけ君と出会ったこと」でカメラ寄りになるのもありがたい。
himeさんの「楽しまなきゃみんな~!」で叫んだ人は挙手。

6. Bring the noise

MCを挟んで。順番に画面が復帰してから曲に入るの、ロボ感あって楽しいです。
この曲も被せのハモが綺麗でした。アドリブで繰り返すうちに「ここ!」と収束していくんですかね。曲調も歌詞もガーリーで、それに合わせた振りの可愛さも光ってました。hinakoさんの「あの感情はなんだっけ」だったり、「見失っちゃうなんて」での目隠し(いないいないばあ、のアレ)だったり。コーレスの多さも、対面のライブで楽しみです。
yuuさんパートの「空気に変えて」で、risanoさんが照明をオレンジにしてたのも気が利いてました。照明DIY。

7. プチャヘンザ!

hinakoさんのケチャ要求に続いて、himeさんのフリースタイル。ビートへの乗り方もラストまでの持ってき方も最高ですし、「布マスク2枚」で踏まれるみたいなリアルタイム感もクスっときますし。

底抜けに明るいアイドルチューンということもあり、はしゃぎっぷりも格別でした。z軸方向の動きが賑やかでしたね、手がグイグイ来たり。そしてこの辺りで、hinakoさんはぺたん座りしていたことが判明して戦慄しました、何から何まで可愛いですねあなたは……
そしてこういう細かいパート割でも、相変わらずブレない。

8. LOVE TOGETHER RAP

そうです、離れていてもトゥギャザーできるのです我々は。
イントロでそれぞれ煽りまくる中、ぼそっと「ここは誰が喋ってるんだ?」が聴こえてきた辺り、特にメンバー間でコンタクトしてる訳でもなさそうなんですよね……それでこれってのが恐ろしいような。

元々の多幸感もビシビシでしたし、振りの煽りもたっぷりで楽しかったです。ラストはLOVEを手で描くんですね、いい予習になりました。両手がフリーなのを良いことにhinakoさんの爆レスも絶好調でしたし、himeさんは「舐達麻といいます、覚えて帰ってね」と言いたげな猛アピールでしたし。minanさん、声色に背景も相まって大人っぽい夜のムードがバッチリでした。

9. パジャマパーティー

ある意味で究極の在宅曲だったり。おうち時間を楽しもうぜってのは今にもピッタリですよね……yuuさんは部屋着コーデだったのかな、アピールしてるのが可愛かったです。

2番のyuuさんパートでrisanoさん→minanさんでお洒落に上ハモ決めていたり、3番でhimeさんがガーリーからハードまで見せつけるジェットコースターをかましていたりも聴き応えありました。
パーティーを続けようって歌詞も響きますよね、リリスクでは何度も歌われているメッセージですが。そのときに合ったスタイルで、楽しい夜は終わらない……そういえばリリスク、昼でも夜でもパーティー曲が揃ってますよね。

10. つれてってよ

ラストナンバー。「つれてってよ」と言いたくなる最近だからこその、でしょうか。お別れに向かっていくムードでもありますし。

2番でhimeさんが謎の寝たふりキメてたのは笑いましたが、最後まで息ぴったりの、目でも耳でも楽しいライブでした。時間も場所もバラバラでも、見ている間は確かに、リリスクは心躍るパーティーに連れていってくれていました。歌詞に「ふたりだけの異空間」とありましたが、まさにそんなスペシャルな遊び場。

おわりに

まずは何より、ライブを届けてくれたのがありがたかったです。サブスク三昧も創作も楽しいですが、一番新しいパフォーマンスってのはまた違った刺激ですし。
加えて、リリスクの良さがすごく活きる披露スタイルだったとも思います。元から、揃える所はピッタリだけど自由にする所はほんとにバラバラ、みたいなグループだったので、撮り方まで各人のスタイルになってしまうのは非常に面白かったです……ハプニングとかもあったみたいですし、集まれるのが理想ではあるのですが。こんなときだからこその味があってもいいと思うのです。

そして、場所に関係なくみんな観られる訳なので、布教にも持ってこいだと思うのですよね。

次回もやってもらえるそうですし、燻っている暇はなさそうです。

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