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書評・映画評など

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読んだ本や見た映画やドラマの中で、ぜひ語りたいものについて語っています。霞が関やお仕事に関係するものから、エンタメとして感動したものまで徒然に。
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#霞が関

文学フリマ東京に出展した感想など。

5月19日に仲間で文学フリマ東京に出展してきました。 12時から17時とたった5時間ですが、静かなる熱狂の時間でした。 この時間で、1800店舗以上が出展し、1万2千人以上が参加したそうです。普通だったらこの規模のフェスだとウワ〜っ!!と喧騒になりそうですが、そこは文学好きが集まるからか、出展者のお店の呼び込みもうるさくなく、全体的に静かで、お客さんも静かに目利きの目を光らせてハンティングしていくのが面白いなあと思いました。 ジャンルも幅広いけれど、大衆向け小説や詩が置いて

[霞が関の人になってみた]読書会に参加しました

2月に出版した拙著「霞が関の人になってみた」を、知り合いが開いている読書会の題材図書にしていただき、著者として参加させていただきました。 直接知り合いじゃない読者の方から感想を聞いたのは初めてで新鮮だったし、私が参加したのもあってだと思うけど、いいフィードバックをしてもらえて嬉しい時間だった。 企業で働く人との違いや似ているところなどについての質問や、そもそも霞が関の人は企業と違って利益を追求しない中、何をモチベーションに仕事をしているのか、などなど質問いただきました。

【なんと書籍化します!】霞が関の人になってみた〜知られざる国家公務員の世界〜

ご無沙汰してます!霞が関に中途入省した霞いちかです。 最近はnoteがニャンコのブログと化してましたが、出版社の方に声をかけていただき、霞が関での日常について徒然に綴っていたnoteが、2023年2月17日に本として出版することになりました! 書籍化にあたり、新作ネタを色々と加筆しています。(なので、そちらの執筆でnote記事もしらばく更新していませんでした。本のおそらく半分くらいは新作です)コロナになって日常が急変したので、note執筆当時と変わったことも多く、その辺りは

官僚を描いた(またはちょっと出てくる)ドラマ&映画

独断と偏見で、面白かったり共感できる官僚系エンタメを紹介します!(随時更新。見ていないものは周囲の前評判の良いものでチェックしているもの) ※他にも色々ありますが、あんまりだったのは掲載してません。 ※おすすめの官僚系映画&ドラマなどエンタメがあれば教えてください! 映画シン・ゴジラ 庵野秀明監督(2016年) noteに感想を書きました。 シン・ウルトラマン(2022年) 正直、シンゴジラでの期待が大きすぎたなと。官僚の悲喜こもごもな感じがなくて官僚映画としてはリア

官僚を描いた(またはちょっとでてくる)本&漫画

独断と偏見で、面白かったり共感できる官僚系エンタメを紹介します!(随時更新。読んでいないもの、見ていないものは周囲の前評判の良いものでチェックしているもの) ※他にも色々ありますが、あんまりだったのは掲載してません。 ※おすすめの官僚系本&漫画などのエンタメがあれば教えてください! 本(ノンフィクション) お役所の掟 宮本政於(官僚によるエッセイ) noteにも感想文を書きました。 私史 環境行政 橋本道夫(官僚によるエッセイ) noteにも感想文を書きました 霞

ドラマ「17才の帝国」から感じる強烈な問題提起

久しぶりに強烈に面白いドラマに出会いました。 その名も NHKで先日最終回放送された「17才の帝国」 ドラマとしても、世の中への問題提起としても、未来へのモデルケースとしても、今、私たちが考えないといけないことが盛り込まれていると思いました。 今回は霞が関の中の人から見たドラマ感想を書きたいと思います! [あらすじは、公式サイトから引用] 舞台は202X年。日本は深い閉塞感に包まれ、世界からは斜陽国の烙印を押されている。出口のない状況を打破するため、総理・鷲田はあるプロジェ

【書評①】お役所の掟-ぶっとび霞が関事情(その①)

今から約30年前の1995年、霞が関の人の日常を描いて、ベストセラーになった本があります。その本は日本の不思議なムラ社会を描いていると海外でも話題になり、英語、フランス語、ドイツ語にも翻訳されました。本の名前は「お役所の掟ーぶっ飛び霞が関事情」。 そして、この本の作者の名前は、宮本政於さん。厚生労働省の現役の医系技官だった方です。 この方の人生は、短く、そして波乱万丈でした。 1948年に生まれ、東大医学部卒業後、1975年に渡米。精神分析医としてアメリカで助教授として

マツコとDJ松永の涙と一緒に泣いた話

マツコ会議 Creepy Nuts回が話題です。 マツコとDJ松永があるテーマで絶望と希望で号泣する神回で、全く違う世界に住む自分なのに、共感することが多すぎて私も涙が出てきました。 番組の中で、二人が感じていたのはテレビという公の場で発言する苦悩についてで、どこが一緒だ・・・と思ったかというと、「表現の自由」について。 以下、番組のやりとりの抜粋です。 R-指定の「出た時点で全部気をつけなアカン。一挙手一投足を誰か思いやる気遣いじゃなくて、これをやったら傷つける可能