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可愛くなるための努力を、しちゃいけないと思ってた

「可愛い」って、自分には関係がないと思ってた。
日本にはたくさんのコスメやファッションブランドがあって、書店に並んでいるファッション雑誌には可愛くなるための方法が色々書いてある。

10代から20代前半の私は、それらに興味がないと思っていた。誰もやり方を教えてくれないし、自分のありのままを見て評価してくれる人だけが周りにいればいい。可愛くなるための努力をしなくても、私には十分魅力がある。

可愛くなる努力をするなんて、馬鹿女のやることだ。傲慢にも、そんなことまで思っていた。

27歳でモーニング娘。にハマるまでは。

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10代の思春期の私は、すごく扱いづらい人間だったと思う。

気のおけない、なんでも話せて、色んな遊びを共有できる友達がたくさん欲しかったけど、友達と呼べる人がほとんどいなかった。

周りの女子たちみたいに普通に恋愛して、ドキドキして、彼氏と並んで学校から帰りたかったけど、19歳になるまで彼氏いない歴=年齢だった。

お化粧をしっかりして、流行りの服を着ている女子たちを馬鹿にしながら、内心、街中で芸能事務所にスカウトされたり、素のままの私のことを可愛いとか美人とか言ってくれる人を求めていた。

なんでそんなに捻くれた考えを持っていたのか。
顔と手足にコンプレックスがあったからだ。

二重だけどニキビができやすく、すぐ赤みの出てしまう顔。お化粧は肌が悪くなるからと、19歳になるまでさせてもらえなかった。
剃りたかったけど、剃ったらもっと太いのが生えてくると脅されて、ボーボーのまま放置していた腕や足の人よりかなり濃い無駄毛たち。

周りの人生を謳歌しているように見えた女子たちは、ニキビのケアをしたり、化粧をしたり、無駄毛をきれいに剃ったりしていて、とにかく可愛かった。その子たちから発せられるオーラは、本当に魅力的だった。

私は「可愛くなれる女子たち」に嫉妬していたんだと思う。

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27歳の時、何気なく見ていたモーニング娘。19の新メンバー加入のYouTube。15期の初々しくも強く凛とした魅力に惹かれ、ほぼ一目惚れのような形でモーニング娘。のファンになった。

北川莉央さんや佐藤優樹さん、石田亜佑美さん、OGの道重さゆみさんなど、大好きなメンバーのブログなどを見ているうちに、あることに気づいた。

可愛くて美しくて、素敵な彼女たちは、日々「可愛くなるための努力」をしているんだ、と。

どんなメイクが自分を引き立たせるか。どんなコスメが自分に合っているのか。どんな服が似合うのか。どんな髪型や仕草、ポーズ、笑顔ならファンの方が喜んでくれるのか。

魅力を余すことなく伝えるために、可愛くなるための努力をする。それは恥ずかしいことではなく、素敵な努力なのだ。

そこではたと気づいた。
ああ、そっか。
私は可愛くなりたかったんだ。
可愛くなって、自分に自信を持って、魅力的な女性になりたかったんだ。

10代の時に嫉妬していた、魅力的なあの子たちも、きっと見えないところで努力をしていたのだろう。

可愛くなる努力をしてもいいんだ。
そのことに気づいた私は、もうアラサーだけど、新しいコスメを調べたり、自分に似合う髪型やお化粧を日々研究している。

子供のいるワーママだけど、魅力的な女性になるための努力に遅いことはない。

あの可愛くて美しい、30歳を超えているとは思えない最高のOG(と思っている)道重さゆみさんの言葉を借りれば、

「今日の自分が一番かわいい」

のだから。

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