永瀬拓矢先生と羽生善治先生のエピソード

永瀬先生と永瀬先生がとても尊敬されている羽生先生のエピソード紹介です。

◇奨励会入会試験で「現タイトルホルダーを全員書きなさい」という問題が出て
永瀬先生「全部羽生善治って書いたんですよ。でも4つくらい合ってましたよ（笑）」

◇Ponanzaの開発者、山本一成さんのツイッターにて

【昨日のメモ】羽生王座が合駒で88桂をしたことについて
私「読みきれない中で(一番いい手の桂合を選択して)すごく嗅覚のいい手ですよね」
永瀬六段「羽生先生は人類でもっとも嗅覚がいいです。さすがですね」
と迷いなくまっすぐキラキラとした目で私に語りかけてきたのが猛烈に面白かった。

永瀬六段の羽生さんへの愛を書くには140文字では少なすぎる。

◇将棋世界 2016年7月号にて　第87期棋聖戦挑戦者に決定したことについて
永瀬先生「羽生先生に教われるのはとても楽しみ。ふがいない将棋を指しては申し訳ないので、善戦できるように将棋の内容を向上させて、序盤、中盤、終盤、すべてで競ることができるようにしたいです」
「まさに絶対王者と呼ぶにふさわしく、スキはまったく見えません。自分が将棋を始めたのは羽生名人を見てのことですし、目標とするには高すぎる存在ですが、少しでもよさを吸収していきたいですね」
「羽生世代の先生方の将棋はいちばん並べています。将棋の技術はもちろん、人柄も素晴らしく、棋士の鑑です。学ぶことばかりですが、いろいろ見習って自分の成長につなげたいと思っています」

◇第87期棋聖戦第1局前夜祭のあいさつ
羽生先生「永瀬さんという非常に若い人との対戦で、やはり月日の流れを感じずにはいられません。年齢はほぼ半分で、もうどうしようかというくらいです」「自分なりに一生懸命にやって、同時に楽しんで対局できたらいいかなと思っています」
永瀬先生「番勝負ですが、羽生先生にせっかく教われるということですので、1局でも多く、懸命にしがみついて頑張りたいなと思っております」

◇第87期棋聖戦で羽生先生が防衛
羽生先生「これをひとつのきっかけとして、若手の人たちとの対局にいい状態でというか、自信を持って臨めるようになる……なればいいな、と思います」

◇将棋世界 2020年1月号にて　研究会の話
永瀬先生「羽生先生には臨時で1局だけ教わっています」「羽生先生も謙虚で誠実で、自分の持っていたイメージと全く同じでした」

◇永瀬先生「（王座戦での食事について）クラブハウスサンドウィッチは羽生先生が好きなイメージあって、強くなる食べ物なんだなと」「グレープフルーツが急所で。羽生流なんですよ！」

◇永瀬先生「今、将棋界に2人以上、大天才がいると思います。年長の羽生先生が有名であり、年下の藤井聡太さんが有名であり」「この両方を勉強できるというのは恵まれている世代になっているんじゃないかなと思います」

◇礼儀について　永瀬先生

あとは、先輩方がやらないことはやらないです。羽生先生が足を組んでいるところとか、見たことないですよね。
羽生先生の姿というのは自分のためになっているなと思います。
たとえば将棋会館での食事については、各自が片付けることになっているんですけど、ある先輩が忘れてそのまま対局室に戻ったんです。そのときに、羽生先生が何気なくその先輩の食器を片付けていたのを見て「なるほど」と思いました。羽生先生はいつも通りの感じで違和感なく。気づいたらやる、みたいな感じで。
「先輩の背中を見て育っていく」というのがあると思っています。羽生世代の先生方がやらないことはやらない。やっていることはやるというか。そういうところは見習っていかなければならないと思っています。

◇羽生九段対永瀬叡王の対局。永瀬先生が先に対局室に来て下座についているのを見て羽生先生は「どうぞ」と上座を勧め、永瀬先生が遠慮すると「いや、本当に、本当に」と再び勧めて永瀬先生は上座へと移動した

◇席上対局で正座を崩すかという話
永瀬先生「（東急将棋まつりの席上対局の）羽生先生のときは全部正座でしたよ！」
勇気先生「痺れて立ち上がれなくなるとそれはそれで問題が」
永瀬先生「5分間立ち上がれなかった人もいるらしいんでー」
勇気先生「（笑）羽生さんと対局した相手ですよね」
永瀬先生「羽生、誰か戦っていうのがあったんですよ。終局後立ち上がれなかった方がいたという、聞いたことがあって」←永瀬先生自身のこと

◇東急将棋まつりの席上対局で終局後足が痺れて立ち上がれない永瀬先生を見て微笑む羽生先生

◇東急将棋まつりの席上対局後、羽生先生と永瀬先生スリッパが一人分と片方しかないことに気付く→二人で譲り合い→永瀬先生スリッパ片方でなんとか済まそうとする→羽生先生裏にスリッパ片方もらいにいく→解決

◇AbemaTVトーナメントの作戦会議にて
永瀬先生「さっきちょっと（羽生先生の）顔が見えたんですけど、今日は相掛かりの顔をしてたような」

真面目なエピソードとほのぼのエピソードの紹介でした。

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