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算数を学ぶことで人間関係を円滑にする

1足す1は2?
私みたいな文系は、ずーっと数学、いや算数の時点で苦手意識がありました。計算だけならまだいいのですが、図形や百分率など、段々頭の中でぼんやりと答えが出せなくなってきたら手に追えない。その理由は、「基礎ができていないから」だということがよーくよーく分かってきました。
「1足す1は2」と、決められた答えしか出せないのが面白くない、なんて思っていたのですが、イヤイヤ、なぜ「1足す1は2」なのかもちゃんと考えてきてなかったのです。ここからは、私の最近の学びのシェアですが、ご興味がある方はぜひ。

図形の公式から導き出されるもの
図形の面積を求めるという問題、私達の時代は、面積の公式を正方形「一辺✖️一辺」、長方形「たて✖️横」と順に習って三角を習った、そして公式を暗記させられて、そこに数字を入れて覚えていったように思います。ですから、三角形の面積が「底辺✖️高さ➗2」であるということを暗記で覚えたので、底辺がどうして底辺というのか(横ではダメなのか)を考えてきていなかったのです。最近のやり方では、まず正方形と長方形の後に平行四辺形を習ってから三角形を習うと知りました。

平行四辺形の面積の公式は、「底辺✖️高さ」です。
その平行四辺形に対角線を引いたら三角形が2つできます。
平行四辺形の面積を求めてから、2で割ると対角線で分けた2つの三角形のうちの一つ分の面積が求められます。
だから「底辺✖️高さ➗2」

このように公式が導き出される過程をゆっくり説明されると、そりゃそうだ、ということですが、勉強や暗記として捉えると嫌になっていますよね。

勉強が嫌いだという人は一番になりたい人
「勉強だけが全てじゃない」とおっしゃる方に共通しているなと思うのが、一番になりたい人なんだなということ。色んな生育環境もあると思いますが、学校には行けなかったから中学を出て働いて成功した人もおられるでしょうし、勉強では一番になれなかったから、スポーツ、芸術、お話、お笑い、いろんなところで1番になるために努力するということならとっても素晴らしいと思います。
でも、どんな仕事であれ、勉強するということは必要になってくると思うのです。営業のお仕事ならお客様の利益とこちらの利益の駆け引き、そしてそれをどう伝えていくか。自分の思いだけではなく客観的に物事を見て、「意味がわからない」と思われないためにも、論理的な思考を養っていく必要があると思うのです。そしてその勉強は決して、他人と比べて一番になる、一番優秀だと他人に認めさせるということではなくて、自分のための勉強だと思うのです。

必要な知識を得るための場所
「勉強や学力、学歴だけが全てじゃない!!」という人に出会います。私もそう思います。でも一方で、「学力は全てのベースになってる」とも思います。学力は勉強してきた証でもあるので、学歴がある人はある程度の勉強をしてきた人、そして今後仕事をしていく上でも考える力がありますよという客観的な材料にもなっていると思うのです。
「勉強なんてしなくていいよ、外で遊んできなさい!」
と言えるのは、豊潤な自然環境が周りにあってこそ言えるのであって、都会のど真ん中ではなかなかかけてあげられる言葉ではありません。よほど強い精神力がなければ、楽しい遊び(悪い)に興じている友人達の誘いを断るのは難しいでしょうし、犯罪に巻き込まれる可能性もないわけではない。学習塾や習い事に行ってくれていれば親も安心と考えてしまいます。
ですが、詰め込み暗記ではなくて、考える力を育てられる勉強の方法があれば一番いいし、本を読んで教養を身に付けたり、算数の基本的な文章題に触れること、どうしてこの公式が導き出されるのかと考えることはやはり「物事を考える力」を養う上で大事なことなんだと思います。

論理的思考とは
ここでいう論理的思考というのは、因果関係を整理して順序立てて考えることのできる思考のことです。常々、論理的思考というのは、仏教の因縁に似ているなと思うのです。因縁というのは、Aという元々の事象(因)は、Bという事象(縁)によって成り立っているということ。簡単にいうとチャーリー浜さんのギャグ、
「君たちがいて、僕がいる」
です。
論理的思考に大事なのは、筋道を考えていくことです。因縁からなる、原因と結果。この思考を鍛えていくと、逆算思考ができるようになります。逆算思考とは、課題とゴールを認識して、そのゴールに必要なことを考えて行動していくことです。
この思考パターンを繰り返していくと、人間関係のモヤモヤも冷静に分析していくことができるようになります。
「Aさんが、Cさんが私の悪口を言ってらしいと教えてくれた。Cさんに腹が立ってる」
ここで大事なのは、簡単にCさんに腹を立ててはいけないということです。なぜならCさんが貴方の悪口を言ったかどうかは確実ではないからです。そして、悪口だったのか、否定だったのか、アドバイスだったのか、それらもAさんの捉え方次第で変わってくるのです。ここで確実なのは、Cさんに関することをAさんが私に私に言って来ていることくらいですね。
感情と状況を切り離して考えていくことができる思考というのは、余計な詮索も生まないし、人間関係を円滑に行なっていくためにも大切な作業になってくると思います。

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