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【短歌】花言葉は知らないから。#月刊撚り糸


クリスピー・クリーム・ドーナツに26歳で出会うは、遅いだろうか、早いだろうか。

目の前の赤信号が色を変えて、わたしはアクセルを踏み込む。と、同時に「やっぱり遅いよね」と思った。

世間一般的にどうかはわからないが、ドーナツを消費する人間がふたりしかいない家で同じ味を1ダースも買ってきてしまうほど好きなのに、その存在を26年間知らずにいたのは、人生におけるちょっとした痛手かもしれない。

でも、そういうものってきっとたくさんあって。もっと早く知っていたら、と思うことを繰り返しながらも、お金とか時間とか、自分の手元にあるものを見比べながら必要なものを選んでいく。

さすがに、短歌の存在を知らない、なんてことはなかったけど。なんとなく、自分の歩いている道とは反対側にあって、見たことくらいはあるけど買うためには横断歩道を渡らなくちゃいけない、みたいな存在だったことは確かだった。

それが、えいやっとはじめてみたらとても楽しくって、少しだけ損をしたような気持ちがしている。損した気持ちって短歌にも滲み出たりするのかしら、と考えながら束ねました。

一枚の画像につき4首ずつ、計12首です。お楽しみいただけますように。


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