ささるおさしづ

これから兄弟という。兄弟なら兄弟の心無くば兄弟とは言わん。 心に取りては意見という。可愛こそ意見もする。これ結構やなと思えば、結構。これだけ艱難通りて居るのにと、不足らしい心ではならん。人の難儀心に掛け、いかな事も扶け合い/\、これだけ心に掛け、本部々々と言う。そらせにゃならん、なれど、我慢すれば、どんな事でも出来る。我慢は後々に応えて、心あぐさまにゃならん†。何を持って来たさかいにどうする、という事は無い。心に結構という理を受け取るのや。結構は天のあたゑやで。

†倦む(あぐむ)その事をしつづけてもよい結果が出ないので、どうしたらよいかほとほと困る。また、いやになる。もてあます。あぐねる。

明治三十五年七月二十日



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