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【後編】2/14(日) Girls be Ambitious ~東大生と考える進路選択~ イベントレポート

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この記事はichihimeが主催するイベント「Girls be Ambitious 〜東大生と考える進路選択〜」の第2回のイベントレポートの後編です。
後編では、東大を卒業した女性2名にフォーカスを当てていきます。東大卒の女性は何を考え、どんな進路を歩んでいるのでしょうか。(前編はこちら)

○学生時代について

――最初のテーマです。志望校はどうやって決めましたか?

M:最終的に経済学部に進学したのですが、実は高2までは理系で医学部を目指していました。でも、東大のオープンキャンパスで聞いた経済学部の先生の話がすごく面白くて、それで経済に惹かれていきました。ただ、元々理系科目が好きだったこともあり、軸足は経済に置きつつ、理系の選択肢も失わない東大の文科二類を志望することになりました。

――医学部は結局志望しなかったんですか?

M:血が苦手なことに気付いたんですよね(笑)。東大の医学部のオープンキャンパスに行った時だったと思います、皮膚移植の手術シーンを見た時に、血の気が引いたというか…倒れかけちゃって…

T:私の志望理由はなんか俗っぽいのですが…外交官が主人公の映画を見て、そのかっこいい姿に憧れました。色々調べたところ、外交官になるには東大の法学部を目指すのが一番近道なようだったので、それで東大を志望しました。もう一つは、仮に自分の将来の夢が外交官から変わったとしても、東大に行けば選択肢が広くあり続けるのかなと思いました。

――ちなみに、過去の自分を振り返った時、こうやって学部や文理を選択すれば良かったなという想いはあります?

T :文系を選んだのって数学/理科ができないからで、外交官という夢ともマッチしたので迷いはしませんでした。言えることがあるとすれば、自分の選択肢を狭めないのが大事だということです。例えば医者になるか迷っているのに医学部に進学したら、進路が狭まってしまいますよね。その意味で東大は入学してから学部を選べるのでいい選択だと思います。

――東大ではどんな学生生活を送っていたのでしょうか?授業からアルバイトまで、色々教えてもらえると嬉しいです。

M:私は他の大学生と比べると授業中心の生活でした。ただ、勉強以外が充実していなかったわけではなくて、アイドルのコピーダンスを踊るサークルや、茶道のサークルにも力を入れていました。
M:バイトは…これ東大生あるあるだと思うのですが、家庭教師をやりましたね。あとは、結婚式のバイトとかも。今考えると学生らしい生活を楽しめていたなと思います!

――アイドルのコピーダンスサークルのメンバーはほとんどが女の子ですよね。

M:そうですね。東大全体で見れば東大女子の割合は少ないんですけど、私が所属していたコミュニティでは女の子が多かったので、周りに女子が少ないという実感はありませんでした。

T:私の学生生活は…恥ずかしながら、授業はあまり出ずに部活とバイトに明け暮れていました。法学部は成績がテストの点でかなり決まって出席がいらないので… というのは言い訳なんですけど(笑)。部活はラグビー部のマネージャーをしていていました。部活は週6日あったので結構大変だったのですが、朝練があったので、朝練→授業→バイト という感じの生活を送っていましたね。

T:それと、バイトは家庭教師をしていました。やっぱり東大生あるあるですね。あと大学4年では表参道でチョコを売るバイトをしていました。

――なんだかおしゃれな感じ。東大生でチョコ販売のバイトしている人は珍しいですね(笑)

T:バイト先の人にもびっくりされましたよ。家庭教師のバイトしか経験がなかったので、飲食店のバイトの面接ってどんな感じかわからなくて、真面目に志望動機を用意して面接のシミュレーションとかして行ったんですよ(笑)。後でその話をしたらみんなに笑われました。

――それは確かに(笑)。飲食店でバイトしている東大生も結構いますよね。学外の人と交流できるいい機会だと思います。

○現在のお仕事について

――では学生生活はこのくらいにして、現在のお仕事の話に移りましょう。現在の仕事内容と、その仕事に就いた理由を教えて欲しいです。

T:私は総合商社の法務部で働いています。商社ってイメージつかないと思いますが、ざっくり言うと、世界中で色んな商品を売り買いしたり、会社や事業に投資したりしている会社です。法務部では、契約の内容をしっかり法律に鑑みて精査したり、取引先と揉め事があった時に裁判などの法的な業務をします。

T:法務部は自分で選んだわけではなく、私が法学部卒なので配属されたんだと思います。なので、今の会社を選んだ理由を喋りますね。

T:私は昔外交官になりたかったんですが、英語が好きで海外で働く仕事がしたいという思いもあり、世界中でビジネスを展開している会社を選べばいいと思いました。今の会社は特に大きいビジネスをやっていて、例えば政府と協力して外国にインフラを輸出したりしているので、外交官と同じように海外との関係をよくしてゆく仕事ができると思いました。

M:私は自動車メーカーの財務部で働いています。取引先とのお金のやり取りを管理するという感じです。最近だとトルコやアルゼンチンなど、情勢が不安定なところからどうやって資金を回収するかを計画するというのが仕事ですね。

M:なぜ今の会社を選んだのかというと、私は経済学部だったので元々金融にいくつもりだったんですけど、金融業界で一生働くイメージがなかったんですよね、あと、自分が金融会社でやりたいと思っていたことが今の会社でもできるというのを知ったので。

――ありがとうございます。話題がだいぶ変わりますが、次は社会に出てからの恋愛事情を聞きたいです。「東大に行くと結婚できない」みたいな価値観がある人も特に親世代にはあると思うんですけど、実際はどうなんですかね?

M:大学に入って、東大女子は社会一般と比べてむしろ結婚が早いというイメージになりました。最近は、大学時代から付き合っている人たちの結婚ラッシュです。東大女子はプライドが高いから結婚できないとか、そんなことはないですね。

――そうですね、もちろん東大卒でない人との結婚もありますが、東大卒同士での結婚が多いような感覚はありますよね。

T:恋愛に関しては私も同意見です。少し話は変わりますけど、やはり東大卒の女性は結婚や出産後も仕事を続ける人が多いです。そうなると育児と仕事の兼ね合いがあるので、このくらいの年齢で産めば両親にも育児を手伝ってもらえるとか、出産のタイミングを現実的に考えている人が多いです。その結果として社会人3-4年目の結婚が多いように思います。

――では最後のテーマになります。東大を卒業したことが自分の人生にどういった影響を与えたと思いますか?

T:陳腐ですけど、人脈と生き方ですね。1つ目の人脈については、東大で出会った友人は勉強ができるだけではなくて努力ができる人なので、色んな分野で活躍している人が多いです。そういう人たちと知り合えたのは良かったですね。会社でも、東大卒の先輩から気にかけてもらったりしますし、人脈は大切だなと感じます。

T:2つ目の生き方については、私は中高が私立でやや特殊な環境だったので、頭がいいからという理由で周りから変な扱いをされることはなかったんですが、それが大学に入っても続いたのは良かったです。周りに自分よりも優秀な人が多くいるので、遠慮せずに自分の考えをちゃんと発信できました。

M:私も生き方はすごく影響を受けました。私は地方の出身なので、周りの人のバックグラウンドや考えが似通っているというか、価値観が画一的だったように思います。色々な価値観に触れられるのは東大のいいところです。

○参加者の皆さんからの質問

――将来海外で働きたいのですが、英語を伸ばす方法が知りたいです。
T:Speakingは、喋らないといけない環境に身を投げればどうにかなるので、高校生のうちは文法が大事だと思います。Listeningは、大学入試に限れば東大の試験に特化した参考書などもあるので、そういうのは対策になると思います。

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