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『1型糖尿病の人に出会っちゃった!!』そんな時あなたならどうする?

■はじめに

糖尿病と言えば国民病とも言われるくらい、結構身近な存在の病気となっています。

今や糖尿病人口は予備軍も含むと約2000万人と言われています。
予備軍と言っても健康診断で血糖検査で『可能性がありますよ』と言う診断を受けた人から、症状が軽いので通院して薬を飲む治療までいかないで、生活の仕方(食事や運動)のみで治療する人達も含まれるので、この人数は本当に大体の数となります。

まぁ、身近に『糖尿病の人』がいても、何の不思議もない世の中になってきたという訳。

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病に分けられますが、糖尿病の中の1型糖尿病の割合は全体の5%、約10~14万人と言われています。

国民人口が1億2000万人とすると、単純計算すると1200人に1人、1型糖尿病患者さんがいるという訳です。

少ないように見えて、意外とあなたの近くに1型糖尿病患者さんがいらっしゃったりしちゃうかもしれませんね(笑)


■出会った時にあなたは『応援団』と変わる

あなたの行く学校に
あなたが通う会社に
あなたの友人が
あなたの恋人が
あなたの家族が

1型糖尿病を発症したら、あなたはどう思いますか?

『可哀想』と思ってしまったり、『大変だな』と言う同情があったり、結構ネガティブな発想が生まれると思います。

いや~、私も子供の頃から沢山のそう言う感情にブチ当たってきました。

もう、そうなると洗脳の世界ですよ(笑)

『私って可哀想なの?』と思い込んでしまうんですもの。

前回お話した通り、1型糖尿病を発症したら、今までとはチョット違う生活に変わります。

通院したり
血糖測定したり
インスリンも打っちゃいます。

確かに低血糖や高血糖の重度の症状が出てしまったり、ホルモンの関係でインスリンの効き方が中々上手くいかなかったり、1型糖尿病が酷くなる事で心不全や心筋梗塞、脳梗塞等の症状で病院にお世話になる方もいらっしゃいます。

でも、ほとんどの人はインスリンを打つ事により発症以前と同じ様な生活を送る事は全然可能です。

発症した直後は確かに患者自身が慣れていない為、心身的不安をどうしても抱えます。

それを支えられるのが『身近な応援団』な訳です。

ただ、応援団と言っても『頑張れ!!頑張れ!!』と言うのとはチョット違うかな?
それが返ってプレッシャーになっちゃいますからね。
じゃあ『あなたは前の体とは違うんだから』と過保護になったり、出来ないと決めつけるものチョット違います。

だいぶ無くなりつつありますが、残念ながらまだまだ会社の中には『病気の人』に対して『任せられない』と仕事を軽減したり、酷い所になると辞めてもらう様に仕事を与えなかったりイジメが発生してしまう会社もある様です。

でも、それはきっと病気を理解していないから。

確かに全ての病気の人が健康な人と同じ仕事が全て出来るかと言えば、そうでは無い病気もあります。
体の関係や治療する機器の関係で出来ない仕事もあるのは事実です。

でも、だからと言って全ての職が出来ないかと言えばそうではありません。

1つの業種でも、色んな仕事は沢山あります。

会社や学校、病気の人の周りにいる人がその病気を理解し、一緒に考えて出来る事を増やしていく。

それが患者にとっては何よりの『応援』になる訳です。


■あなたのお時間を3分ください

最後にあなたの時間を3分ください!!

1型糖尿病が3分で分かる分を掲載します。

コレは私の1型糖尿病友人が作ったものです。(本人了承済)

バラマキOKなので、少しでも多くの人にこの文が届く事を祈ります。




【予備知識0の人でも、3分で分かる「1型糖尿病」】

1.そもそも「糖尿病」とは何ですか?
「糖尿病」とは、「高血糖による血管障害」のことです。血糖(血液に含まれる糖分濃度)が高い状態(=高血糖)が長期間続くと、全身の血管が障害を受け、さまざまな病気の原因となります。「尿に糖が出る」のは、あくまでその1側面に過ぎません。

2.高血糖になると血管はどうなるのですか?
毛細血管がボロボロになり、それらの血管が集中する網膜や腎臓、末梢神経などが機能しなくなります。一方、大きな血管も柔軟性を失ってしまい(動脈硬化)、心臓の血管が詰まったり(心筋梗塞)、脳の血管が破れたりする(脳卒中)原因となります。

3.どうして高血糖になるんですか?
血液中から細胞内へブドウ糖を取り込むために不可欠な「鍵」となるホルモンがインスリンで、このインスリンの量が足りなかったり、インスリン自体の効きが悪くなったりすると、高血糖になります。

4.高血糖になるのは生活習慣が悪いからですか?(「2型糖尿病」について)
日本人(大和民族)はもともとインスリンの分泌量が少なく、現代社会のように運動量が少なく栄養にも恵まれた状態になると、誰でも高血糖になる可能性があります。これが一般的な「糖尿病」で、正式には「2型糖尿病」と呼びます。必ずしも「贅沢が2型糖尿病の原因」という訳ではないのです。

5.生活習慣以外にも血糖が高くなることはあるんですか?
あります。何らかの原因で膵臓からインスリンが突然分泌されなくなると、血糖を下げることができなくなり、そのまま放置すると数日〜数ヶ月で死に至ることがあります。これが「1型糖尿病」です。

6.「1型糖尿病」って、普通の糖尿病(=2型糖尿病)と違うんですか?
「1型糖尿病」は、風邪のウィルス感染などが原因で、インスリンを作る細胞(膵β細胞)だけが突然破壊されてしまい、高血糖になる病気です。日本における「糖尿病」の95%以上が「2型糖尿病」で、「1型糖尿病」は5%以下しか存在しません(10万人〜20万人)。

7.1型糖尿病は、どのような治療が必要なんですか?
血液中から細胞内へブドウ糖を取り込む、すなわち血糖を下げるホルモンである「インスリン」が自分では作れなくなるので、注射またはポンプによって補充する必要があります。逆に、1型糖尿病にはインスリン注射以外の治療法は、現在のところありません。

8.1型糖尿病になると、もう普通の生活はできないのでしょうか?
「限りなく普通の人の生活に近い生活」はできます。ただ、頻繁なインスリン注射や、現在の血糖値を確認するための血糖測定、そしてインスリンの量と食事内容(主に糖質量)が釣り合っている必要があるため、それらを理解し、また慣れるまでにはそれなりの習熟と期間を要します。

9.1型糖尿病の人に対して、何を気を付ければいいのでしょう?
それは「血糖を維持するために必要なことを自由にさせてあげること」です。例えば、血糖測定であったり、高血糖を補正するためのインスリンの追加注射であったり、低血糖から回復するための補食であったりするのですが、それらを気兼ねなくできるよう配慮していただければ幸いです。

10.では特別なことはしなくていいのですね?
はい。ごくまれに血糖値が低くなり過ぎて、貧血のような症状が出ること(低血糖)がありますが、そのときはブドウ糖やブドウ糖の含まれるジュースを飲ませるなどしてもらえると助かります。それ以外は普通でお願いします。

よろしければサポートをお願いします。 いただいたサポートは1型糖尿病を持つ方へのサポートとして活用させていただきます。