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閉園したイチゴハウスの解体

こんばんは。
GWはハウス作りとお米の苗づくりを楽しんでいる苺屋あとりゑのしょうです。

最近は歴史を勉強するのが楽しくて、幕末について少し詳しく勉強しています。
あの頃、外国の侵攻による緊張感から、国内では様々な正義同士がぶつかり合っていました。国の命運がかかっているので、今では想像もつかないくらいの激動の時代だったのでしょう。自分だったらどんな行動をしたんだろうかと考えてみますが、過去には戻れないので、結局今をより良い環境にするためにどうするかを考えるのが自分の使命だと思うようにしています。笑

ハウス解体の重要性

イチゴ農園の開業の一番の参入障壁は温室ハウス建設の資金繰りです。
いちご農家のハウスは安く見積もっても2000万円以上の費用がかかります。

そこで、新規でイチゴ農園をやる人は閉園するイチゴ農園を譲ってもらったり、閉園するイチゴ農園のハウス部材をもらったりすることで、開店資金を節約することができます。

私たち『苺屋あとりゑ』が建設予定の温室ハウスは、後者の閉園するイチゴ農家さんのハウスを解体する代わりに、部材を譲っていただけることになりました。

想像以上に大変なハウスの解体

まず、農業の知識が浅い方は、温室ハウスといっても想像がつかないかもしれません。温室ハウスというのは下の写真のようなものです。

温室ハウスの骨組み


この骨組みを一つ一つ分解していきます。
と、言葉では簡単に言えますが、これがなかなか大変です。

私たちが解体したハウスは15aのハウスでした。そして、解体に費やした日にちは、合算すると丸1ヶ月ほど要しました。

しかも、天辺は6mほどあり、とても高いので、天井のパーツの解体は危険を伴います。我々は高所のパーツの解体はプロに依頼しました。

また、下のパーツであっても、中には重く、女性では持てないパーツがあります。そういった時には、男性の友人に手伝ってもらう機会もありました。

そして、解体が終わった後も気が抜けません。資材には全長6mほどの鉄パイプが含まれます。しかも山ほど出てくるため、資材の運搬は運送業者に依頼する必要もあります。
私たちは土建屋の親族が居たので、ユニックやトレーラーを借りることができました。

ハウス解体に必要な器具

必要な器具

・インパクトドライバー
・丸ノコ
・パイプカッター(丸ノコだけでも可)
・トンカチ(金具を外す)
・マイナスドライバー(スプリングを外す)
・釘抜き(防草シートの釘を抜く)
・脚立
・大量のコンテナ(分解した金具を仕分ける)

移動後使用可能な中古部材

解体したパーツは全て使用できるわけではありません。
ただし、建設を依頼する業者によって、使用できる資材はマチマチです。これは、業者のこだわりが異なるためです。安さを重視してくれる業者は様々なパーツを使ってくれますが、丁寧な業者は、曲がったパーツや少しでも錆びたパーツは使わないと言ったこだわりがあります。
私たちが依頼した業者はこだわりが強い方だったため、見える部分には汚い中古パーツを使わないようにしてくれたり、耐久性が必要な箇所には中古パーツを使わなかったりしてくれました。

実際に私たちが使用した中古パーツ

・ツノ(雨どいの基礎)
・横張
・筋交(補強部分)
・金具(錆びてないパーツ)
・扉
・ワイヤー
・22mmのパイプ
・ダブルのベニペット
・スプリング

22mmの細い鉄パイプは解体時に曲がりやすいので、曲がったパーツは細かく切って内装のベンチやベッド(イチゴを植える所)の骨組みにも使用しました。

浮いた金額

気になる浮いた金額ですが、詳しい数字がまだ出ていませんが、200万ほどだと思います。ハウスの施工費はとても高いですが中でも人件費と機械類がとても高いです。ただし、新規事業では開店資金をいかに減らせるかが肝となりますので、これからイチゴで新規就農を目指す方は閉園するハウスの資材を貰うのをおすすめします。

以上。
次回もお楽しみに。



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