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リワーク日記33 人の気持ちを感じやすい性質

以前から思っていましたが、多分私は人の気持ちを感じ取りやすい性質を持っています。他の人たちよりも。そのせいで人の意見や気持ちに敏感に反応してしまって振り回されやすくなっています。

そう思ったのには理由があって、大したことではないのですが、先日リワークで「はぁって言うゲーム」と言うゲームをやったのですが、その時気がついたのです。

この「はぁって言うゲーム」とは、「はぁ」とか「やばい」とか「はい」とか「ふう」とか言う一言を、想定する場面に合わせて演技で言って、他の参加メンバーに通じるかや読み取れるかを競うゲームです。「やばい」と言っても「美味しい」と言う意味なのか「寝坊した」のか「宝くじが当たった」のか色々場面設定があり、演技者は伝わるようにジェスチャーなしで演技し、聴き役はどんな場面かを読みとっと与えられた選択肢から選び、どれだけ伝わったか、そしてどれだけ読み取れたかの合計点数で競います。

それで、私はダントツで好成績だったのです。他のメンバーよりも伝える方も上手かったですが、読み取るのもとにかく正答率が高かったです。当然、参加者は声優ではありませんので、演技は下手です。それでもどんな「やばい」なのか、どんな「はい」なのかがわかってしまったのです。

ああ、そう言うことか、と納得しました。これはあくまでゲームに過ぎませんが、それでも他の人の言葉の奥にある気持ちが見えてしまいやすいのだと分かりました。つまり私は他の人よりも、周囲の人々の感情に強く晒されて生きているのです。裏を返すと、他の人たちは私ほど周囲の人々の感情に気が付かず気にせずに生きていると言うことでもあります。私の感じている生きにくさや疲れやすさの原因の一つは、間違いなくこれです。

私はよく相手の感情や意見、言い分に飲み込まれて流されてしまうことがあります。それは弱気に見えたり自分の意見や意思がないと見られてしまいがちなのですが、他の人たちよりも、他人の感情が視界をより広く占領してしまうのですから、それに圧倒されずに自分を保って対抗するのにより大きなエネルギーが必要になるのは当然です。それでもここまでやってこられたのですから、私は自分をもっと誇って良いはず。

他の人たちには、私よりも他者の感情がずっと小さく見えているだけです。だから簡単に軽視できるし、配慮の必要性を認めないし、理解しきれないし、尊重もせず自己主張を強くできるのでしょう。一見タフで図太く見えますが、実のところ他者からの圧力に鈍感なだけで、他者の感情に耐えて受け止める経験も能力もないはずです。おそらく彼らが私の視界を覗いたら1日も持たないでしょう。本当にタフなのは、私のように他者の感情に敏感な人たちの方です。

とはいえ、私はこの性質のせいで他の人たちと関わると本当に疲れます。共感力が高く、他者の感情や考えを理解でき、寄り添う力が高い一方で、この消耗しやすさは裏返しの弱点でもあります。だから、疲れやすさをきちんとケアすることがやはり重要になります。疲労の回復をおろそかにしないことで、私の能力をうまく活用できます。

というわけで、無理せずしっかり休憩をとっていきましょう、というのが今日の結論です。いつも通りですけれども。

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