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愚者のエンドロール 米澤穂信

あらすじ

古典部部長の千反田えるの発案で古典部部員は2F組が文化祭に向けて制作しているビデオ映画を鑑賞することになる。ビデオ映画はミステリーである廃村の中で起こる殺人事件だったが映画は途中までだった。聞けば、脚本担当の生徒が急病で脚本を最後まで書けなかった。そして、この話のラストを推理してほしいとのことだった。みんなが折木奉太郎を見るが折木はこれを断ろうとするが…。



ここからネタバレ含む感想

話を持ち掛けてきた2F組の入須に押し切られる形で、2F組の中でラストを提唱している生徒たちの話を聞きそのストーリーに整合性があるかどうかを検証する役割を担うことになった。
3人の話を聞いた折木たちはどの結末も却下する。結局、入須に頼み込まれる形で折木は急病で倒れた脚本担当が考えていたラストを推理するが…。
話中に出てくるミステリー映画のトリックと犯人を推理するという少し変わった展開のお話です。脚本担当がどんな話を作ろうとしていたのか、ここがポイントになるのですが、2F組のメンバーから聞く話はそれぞれどこかしっくりこない。そこで折木がラストを推理することになるのですが、その考えたラストに対して古典部のメンバーはそれぞれ異論を唱えるという展開です。
2重のミステリー仕立てになっているのでなかなか楽しめる展開になっています。


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