僕らのごはんは明日で待ってる　瀬尾まいこ

あらすじ

高校生の葉山は地味な高校生活を送っていた。しかし、体育祭の種目でボーっとしているうちにミラクルリレーの米袋の中に入ってジャンプして進む協議を割り当てられてしまった。ペアを組むのは同じクラスの体育委員の上村だった。練習も熱が入らなかった葉山だったが当日は、頑張ったおかげでリレーは1位になれた。そんな葉山に上村は突然予想外のことを言い始める。

ここからネタバレ含む感想

兄を無くして無気力な高校生活を送っていた葉山だったが、リレーをきっかけにいろいろ話しかけてくる上村に心を徐々に開いていく。進学希望もなかったが上村と同じ大学に行こうと決めるが、上村の進学先が女子短大だと聞いて力が抜ける。
無気力だった葉山が上村の影響で少しずつ少しずつ上向いていく様子が微笑ましい。大学に入った葉山はまたキャラ編してイエスと呼ばれるようになる。葉山の人生もいろいろあったが、途中で判明する上村の人生もかなりいろいろある人生だったとわかる。それでもひたすら明るい上村はどんだけポジティブなのか…と感心しました。葉山と上村とはそのまま付き合ったり、別れたりいろいろあったが二人の間にある問題が発生する。この辺りで、前に読んだ「幸福な食卓」のラストが頭をよぎり、またこの展開かと思ってしまったが、そこまでは至らなかったので個人的には少しホッとしてい読み終わることができました。