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ふたりの距離の概算 米澤穂信


あらすじ

高校2年生になった奉太郎たち古典部は新入生を入部させるために新入生勧誘週間に臨んだ。そこで、古典部に興味を持ってくれたのが大日向友子、奉太郎や里志と同じ中学出身の高校1年生だった。
しかし、仮入部まで済ませた大日向は突然、古典部に入るのを辞めると言い部室を立ち去った。入部締切日はマラソン大会、ゆっくり状況を確認できない奉太郎はマラソン大会中にこの問題を解決するべく動き始めるが…。


ここからネタバレ含む感想

大日向が入部を辞めると言い出したとき部室にいたのは、大日向と話していた千反田えると折木奉太郎の二人だったが、奉太郎は読書をしていたので話をよく聞いていなかった。一方、千反田は大日向が席をはずしたときになりだした大日向の携帯電話に出てしまったのが原因ではないかと自分を責めていた。
奉太郎が走りながら自分の記憶を新入生勧誘週間の最終日、新勧祭からの記憶を辿りながら、古典部メンバーに話を聞いて真相に迫る。20km走るマラソン大会なので走るだけでも大変そうだが、少しずつ遅れながら、後から来る伊原、千反田からも話を聞いて、最後は大日向と話をするけど、スピードを上げたり下げたり、止まって休憩したりとペースを変えて進んでいくのは結構大変だったのではないかと余計なことが気になってしまった。
このお話は、日常の謎の長編という趣向なので、一人の新入生が何かの理由で入部を辞めた、それは何故かという一つの謎だけに1冊丸っと使ってしまってしかも楽しく読めるという本だったのでこのネタで1冊書いてしまう米澤さんって凄いな…という感想でした。

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