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てるてるあした 加納朋子

あらすじ

ささらシリーズの第2弾。
中学を卒業した雨宮照代は希望の進学校にも合格し、入学を楽しみにしていた。しかし、照代の両親が借金を理由に夜逃げすることになり、合格した高校の入学手続きも行われていなかった。母から遠縁の鈴木久代さんのところへ行くように言われ照代はひとりぼっちで佐々良の駅に降り立った。

ここからネタバレ含む感想

親は夜逃げ、せっかく合格した高校には入学できず、照代はひとりで遠縁の久代のところへ転がり込んだ。しぶしぶ、照代を受け入れてくれた久代だったが照代は、久代の家の家事を手伝いながら自らも収入を得る必要に迫られた。
中学を卒業した15歳にはつらすぎる現実、ささらの人たちはそれぞれマイペースに暮らしている。自分だけどうして…と思いながら、厳しい久代との生活にも慣れていく、照代の心の変化がよくわかりますが、さすがにちょっと厳しいお話かな…と思いました。分類的にはファンタジーになるこのお話には今回も女の子の幽霊が登場します。照代は幽霊の影響かその女の子の中から女の子の生活を夢の中で追体験していきます。かなり問題児だった女の子は久代のかつての教え子でした。
自分の不幸も嘆きつつも、翌年は高校へ入学するべく勉強も始め、目標も見え始めます。しかし、そんなとき久代が入院してしまいます。心細くなる照代、ラストはかなり泣けます…。

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