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お義母さんはADHD 3

3.他人を思いやる発言はできない

気が付けば結婚当初からおかしなところはたくさんあったが、私以外の家族(義父、夫)にとってはいつものことで、お義母さんの行動や言動に一人悩み傷ついてきた嫁の私。今回は、思いやる心を持たない人の発言について。

私はあまり体が丈夫なほうではない。といっても、一か月に仕事を何度も休むとかいうことではない。季節に一度くらい、原因不明で体調不良になったり、低血圧低体温が原因でしばらく横になったりという程度である。
しかし、それすら我が家では許されなかった。
我が家は自営業で定休日はない。月に2,3回交代で休むことができればよい方。私は常に仕事と家事をしている状態である。
ある時、お店に来たお客さんを前にしてお義母さんが言った。
「この人ね(私のこと)、ここに来た当初は体が弱くて、たまに休憩したりして。ほんっとに商売には向かないわ~!って思ったけど、まあちょっと強くなったかしらねえ」
私は見たこともないお客さんだったがお客さんはお義母さんの知り合いなのだろうか?
しかし、お客さんも何を言い出すのかとぎょっとした様子だった。
「そ、そうなの~」と返答しておられた。私は仕方がないので
「はい、すみません」
と言うしかなかった。

それからは、少々体調が悪かろうと、微熱があろうとめまいがしようと、とにかく休憩させてもらったりすることは極力やめた。
市販薬を常備し何かを飲んでどうにかやりすごし、原因不明の体調不良は病院で訴え漢方を飲むことでなんとか頑張っている。
インフルエンザとか、胃腸炎で本当に動けないときのみ、休ませてもらうことにした。
本当に何を言われるかわからずとにかく怖いのだ。

また、こんなこともあった。
まだ子どもたちが小さかった頃。実家に行かせてもらおうと、ある日、お義母さんに言った。
「すみません、今度の日曜に、子どもたちと実家に行ってもいいですか?」
するとお義母さんは、はあ?という顔でこちらを見て、
「ふん、サラリーマンは、土曜や日曜しか休みじゃないんだもんねっ!!」
と不満大爆発だった。

もちろん私も忙しいシーズンの土曜や日曜に実家に行きたいとは言わない。連休やお盆、お正月は絶対に実家に帰れない。だからそういった時をはずしてお願いしたが、そんな状態だった。
そして、例えばお盆やお正月に実家に帰すことができないならば、過ぎてからでもよいので
「お正月は仕事が忙しくて帰れなかったから、すぎてから少しゆっくりしてきたら?」
とでも言ってもらえるのかと思っていたが、それも全くない。
私が子どもを連れて実家に泊まれたのは、16年の結婚生活で1泊だけである。それも主人に頼んでどうにか実現した。子どもの友達はみんな「おじいちゃんおばあちゃんのところに泊まりに行く」話をしてる。自分たちも行きたい、と子どもたちが頼んでいたから、それを主人にお願いして、そこからお義母さんを納得させ、やっと一泊だけ行くことができたのだ。
とにかく、お義母さんは自分の思い通りにならないといけない。他人がどう感じるか、どう思うかは全く想像もできないようだ。
私がどう思っているかはもちろん考えたこともないだろうし、私の実家に対してのことなど、考えることもないのだろう。

その後、月に一度だけ、土曜日にちょっとした別の仕事をしていた時もあったが、一年たたないうちにお義母さんから「忙しい土曜日に出るのはやめてくれ」といわれた。
「あの仕事は辞めますので」と伝えたが、「何日にやめるの!!!」とすごい剣幕だった。
理由は簡単だった。お義母さんの趣味の習い事が、土曜日になっていたのだった。

友人たちは本当に心配してくれた。嫁をずっと家に縛り付けて、自由になる時間を与えないというのはどうなのか?月に一度3時間他の仕事をすることすら許されないのか。お義母さんはおかしいし、それを認めて好きなようにさせているお義父さんや私の主人もおかしいのではないか、と。

私が主人にいろいろ相談するのも気に食わなかったようだ。
「あんた、○○(主人の名)さんにいろいろ言うの止めて!私に言いなさい!」
と怒鳴られた。
どこの嫁が自分の夫ではなくお義母さんに相談をするのだろう。
お義母さんに言えないことだから主人に言うのだ。だいたい、そのほとんどがお義母さんのことなのだが・・・

お義母さんは、お婿さんをもらっているし、自分の両親とも同居はしていないので、同居の辛さや義理の父母との付き合いなど、全くわからないのだろうと思っていたが、やはりそれだけではないのかもしれない。

例えば本当にちょっとしたことでもすぐに腹を立て、それを口に出す。
「なんで豆に箸をつけるの!!豆に箸なんかつける者がどこにおる!!!」
煮豆がタッパーに入っていて何かわからず、箸をつけてしまったときの反応だ。
「すみませんでした、何かわからなかったので」とスプーンを付け直した。
「あら、おじいちゃんが付けたのかと思ったわ」
とは言っていたが、それにしてもそんなに怒ることではないのではないか?
取りにくいなと思ったら、自分がスプーンを付ければよいのではないだろうか。
自分はテーブルにつき、食べるだけである。
食べているときも、テレビに夢中でがっつりテレビの方を向いたり、なぜか箸の先ではないほうを片手で握りしめ、逆さまに持ち机に手を置いていたり、とにかく謎行動が多い。特に箸の件は行儀が悪いのでやめてほしいが子どもの前でも平気だ。子どもが真似をしたら子どもにだけ「あれは行儀がわるからやってはいけないよ」と言おうと思っていたが、幸い子どもたちはそんなことはしなかった。

親戚の叔母からも、うちのお義母さんは怖いと言われているが、思いついたことを何でも口にし、すぐに怒り、他人を思いやった発言ができないからなのかもしれない。

こればかりは対処法がない。自分自身が気にしないように気にしないようにと思ってはいるが、お義母さんからの言葉である。やはりへこむ。傷つく。
思い出して、一人お風呂場で泣くことも何度もあった。
こういった発言に対しては、自分のメンタルを鍛えるしかないのだろうか?頑張ってはいるが、やっぱり時々辛くなる。

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