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【重要物流道路】国道10号

国道10号は福岡県北九州市から鹿児島県鹿児島市にかけて東九州地域を貫き、国道3号と並んで九州を縦貫する重要な道路です。物流立地としては国道10号の北端である福岡県北九州市周辺、南端の鹿児島県内では九州自動車道と東九州自動車道が結節する加治木JCTを擁する姶良・霧島地区の知名度が高いですが、今回は鹿児島県内の区間について取り上げます。

鹿児島市街から北へ進んだ竜ヶ水地区では、右手に錦江湾と桜島、左手には切り立った断崖が目に入ります。ここには第19代藩主の島津光久によって仙厳園という日本庭園が設けられ、当地特有の景観は鹿児島の人々に親しまれてきました。一方でおよそ30年前の1993年の夏に、8・6水害として記録的な大雨を経験しています。風光明媚な場所ながら、時には人間の歯が立たないほどの災害に見舞われ、自然の持つ二面性を考えさせられる場所となっています。

霧島市に入ると彼方には霧島連山が見えます。一帯は霧島錦江湾国立公園に指定され、ふもとの霧島温泉は温泉大国の九州でも有名な温泉地として知られています。空の玄関口である鹿児島空港には足湯も設置されており、気軽に温泉を堪能することができます。また霧島市は自然の豊かさと交通利便性の高さを兼ね備える街で、ソニーなどの大規模工場は町の産業を支えています。そのほか、霧島神宮は南九州最大の神宮で、ご社殿は国の重要文化財ならびに国宝に指定され、霧島神宮の交通安全のお守りやステッカーは地元ドライバーの愛用品で、目にする機会が多いです。

九州の国道で最長距離である国道10号線は、鹿児島県内だけでも見どころがたくさんあります。一方で沿線には鹿児島空港や鹿児島港といった物流インフラも多く、県内離島や全国各地と、東九州を結びつけているという側面もあります。鹿児島を訪れる機会がございましたら、南国のまったりとした雰囲気で、温泉にゆっくりと癒されると良いかもしれません。

(写真)国道10号線  鹿児島県鹿児島市吉野町


本稿は株式会社一五不動産情報サービスが運営する、開発が相次ぐ賃貸物流施設に関する情報を集約したウェブサイト「一五蔵」のメールマガジンで投稿されたコラムです。
一五蔵
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