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【重要物流道路】国道16号

国道16号は首都圏(一都三県)の代表的な環状線で、千葉県富津市の富津岬近郊から北上し埼玉県をぐるりと横断した後、東京都の三多摩地区に入り、神奈川県横須賀市の走水海岸近くまで続く国道で、物流分野で最も重要な道路のひとつです。

この重要物流道路のコラムを始めたのは2021年1月からで、もう3年以上経ちましたが、きっかけは2020年11月に発売された書籍「国道16号線-「日本」を創った道 (https://www.shinchosha.co.jp/book/353771/)」でした。国道16号について、地形や歴史、文化的な側面から読み解いており、道路ネタの面白さに目覚めました。

さて、国道16号について物流不動産マーケットの視点からみると、東京都心から放射状に伸びた幹線道路との結節点の付近に物流施設が集積する傾向がみられますが、それ以外の地域でも物流施設が点在しているのが国道16号の魅力です。例えば、千葉県では東関東自動車道と結節する千葉北インターチェンジ周辺、常磐自動車道と結節する柏インターチェンジ周辺に、賃貸物流施設が数多く集積していますが、国道16号以外に目立った幹線道路がない八千代市、柏市沼南地域、野田市でも賃貸物流施設の開発実績は数多くあります。同様の傾向は埼玉県や神奈川県でもみられます。

国道16号は東京都心から約30kmですが、その外側の40~60kmにあるのが圏央道で、まだ未開通区間はあるものの、すでに環状線として機能するようになっています。物流不動産マーケットの視点からみると、圏央道の整備で物流エリアの外延化が進んだことは間違いないのですが、現下では供給過剰に陥った地域も少なくありません。それに比べると、国道16号沿線はどの地域でも賃貸市場は落ち着いており、居住地域への近接性から雇用面でも優位性はありますので、昔も今も人気の物流エリアです。

最後に、宣伝のようで恐縮ですが、国道16号の魅力は物流施設がプロットされた地図をみていただければ存分に感じられますので、ぜひ一五蔵にログインしてトップページで表示される地図をじっくりとご覧いただければと存じます。

(写真)常磐自動車道「柏インターチェンジ」近郊 千葉県柏市正連寺


本稿は株式会社一五不動産情報サービスが運営する、開発が相次ぐ賃貸物流施設に関する情報を集約したウェブサイト「一五蔵」のメールマガジンで投稿されたコラムです。
一五蔵
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