【書評】『知の仕事術』池澤夏樹

著者の池澤氏の、「知のノウハウ」について書かれた本。
「はじめに」では「反・反知性主義の勧め」とあるように、現在の世の中に対する警鐘を鳴らす姿勢からスタートしている。


以下、読書メモ。

◎p20新聞の世界の図を「批判の姿勢」で受け入れる
 →批判の姿勢の方が、疑問点を洗い出しやすそう。

◎p84ノンフィクションでは目次を丁寧に見る
 →これは、私も行っている。目次を見て、気になる箇所を辞書のように引いて読んでいる。

◎p167「電源不要の外付けハードディスク」執筆途中のメモ。(A4裏紙とボールペン)
 →私は、裏紙だとなくしそうなので、常に開いた状態のリングメモをスタンバイさせている。

◎p175労力は限りあるリソースだから、ひたすら節約

◎p191「ラジウムの原子量」など、細かいファクトの確認にウィキを使う。が、「さる作家をどう評価するか」などは偏見が混じっているかもしれないから、そのまま信用は×

◎p196エンターテイメント小説のように冒頭から読み始めて読み続けて読み終わるものは電子書籍でもいい(一直線に一回読んでおしまい)。一方行きつ戻りつしながら読む時は役立たない。
 →私は、未だにどのジャンルでも、紙の本でないと読んだ気がしない。

◎p198英語圏にあって日本にない「引用句辞典」→先人の気の利いたセリフや名文句などが項目ごとに並べてある
 →是非見てみたい。


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