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働くことについて~経験したこと~

5/20のumiさんの『見えないものを取り出して~』
を拝読して自分の時代を思い出しました。
umiさんその節は拙いコメントに丁寧にお返事くださってありがとうございました。

さて、高卒で就職して18年その会社で働いていました。結婚が決まり鹿児島に帰省した折りに仕事を続けると言った私を前に母は泣き出しました「家に居らずに仕事するなんて情けない」と。
母自身、紡績工場や新聞配達など職は変えながらもずっと働いていた人ですから理解してくれるものと思っていたので逆に驚いてしまいました。
仕事と家事の両立の難しさと私自身の家事能力の低さを思ってかもしれませんが。

子供できたらどうするの?とも言われましたがそれはその時考えればいいやと些か単純に考えていました。

こうして結婚の為に転勤はありましたが新生活が始まりました。

夫は交代勤務をしているので、カバーできる所はやるから!と共働きに向けて心強い事を言ってましたがいざスタートすると『女は優しくすると付け上がる』の義父の言葉を実践するかの如く何もやってはくれません。結婚して1ヶ月経った頃には義母から『子供はまだなの?病院で診てもらいなさい』と謎のプレッシャーをかけられたりもしました。

そんな中、妊娠が判りましたが辞めるつもりは毛頭無く、上司に相談した所『続けるなら育休もあるから』とアドバイスを受けたのですが他店の人の話を聞くとどうも1年休んで元の店に戻れた人はいない、殆ど退職というではないですか。

1991年に始まった育休制度ですがあまり浸透していなかったのか、ちょうど組合が説明にくる日がありその事を質問すると『原則は現店復帰だけどその時の状況による』と言われなんや形だけやなとその時は思いました。今ならそれも仕方ないよね、1年欠員のままで仕事回らないもんと理解はできます、だけど私の場合今の支店に戻れないとするなら一番近い店で電車で1時間は掛かります、なので育休は取らず産後8週間で戻るつもりでいました。

そのつもりでいてもそうは行かないのが出産。
低体重で生まれた子供はそうすぐに大きくなるものでもなく退職覚悟で復帰は難しいと上司に伝えるとちょうど9月で寿退社する子がいるからこっちで人事と話をつける、それくらいなら復帰できるか聞かれ頑張ります‼️と答えたのでした。

本店から離れた所にある支店だったので中々異動も難しい支店だったことも大きかったのですが、上司も娘さんが2人いて、私の話題がご家族で上がった時に『これから働くお母さんも増えていく時代になるんだからお父さんがちゃんとフォローして』と娘さんに言われたとかで、お会いした事のない私の事をそんなに言ってくれて本当に有り難かった。
復帰にあたって職場近くの託児所があると教えてくれたのは課長でした。続ける事ができたのもこの二人の上司のおかげだと感謝で一杯です。

制度をどう使うかは、本人の意志が一番ですが、職場の環境も大きいと思います。
復帰したものの宿泊研修、本店での(今さらこの研修受けなあかんの?)研修はバッチリ私の名前が入り
始発電車に乗って行った事もあります。宿泊研修では隣県に住む従兄弟を頼りました。
周りの人に支えられ仕事を続けた5年後に異動してきた支店長から『地元の幼稚園に入れないと地元の小学校に行けないはず』と何度も言われ『それは辞めろということですか』と剣呑な雰囲気になった辺りで第二子妊娠が判り退職しますと言った時の支店長のホッとした顔は忘れられません。

今の職場ではほぼ育休取る人が多く、復帰して時短勤務する人もいます。充分働いたから家の事をしっかりやりたいという選択ももちろんありです。

女だから結婚したから子供いるから、でやりたい仕事を諦めることはないと私は考えます。
さだまさし先生も『関白宣言』の中で
幸せは二人で育てるもので どちらかが苦労して繕うものではないはずと歌っておられます。

選択肢は今の時代色々あるでしょう、ほんの25年ほど前はここまでの選択肢はなかったしもっと前になると悪阻が酷い時期に辞めろと言わんばかりに上司から説得され退職した先輩も見てきましたし、何よりあそこは嫁さん働かせてと言った声が大きかった。出産して間もなく義母から「お兄ちゃんが赤ちゃん見たいって言うから」といきなり夜の8時過ぎに義兄と二人でやってきて「せっかく来たのに寝てるの?」「こんなに小さいのにママと離れちゃうんだ」と言われて何をしに来たんだと悲しくなりました、夫が仕事で不在の時でした。


自分らしく生きるには時に勇気もいるかと思いますが時代は変わりつつあります。引き返したり一旦リセットしたり状況に合わせて探せばなんとかなると思います。幸せになりましょう🍀

なんのデータもなく自分語りになりました。
お読みくださった方々ありがとうございました😃


写真は蒲生神社の大楠、樹齢1500年とも言われています。



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