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女と鞄~なぜ他人のバッグの中身が気になるのか?&What's in my bag?

 なぜ、他人のバッグの中身が気になるのか?有名人や好きなユーチューバーのバッグの「what's in my bag?」の動画。ついつい観てしまうが、それは私だけではないようだ。視聴回数を他の動画と比べれば分かる。

 だが、男性のバッグは、さして気にならない。「女性のバッグ」が気になるのだ。女の友人らは、慎重に選んだろうと思われるバッグを大事そうに抱えている。「これ、持ってて」と預かってみると、ずっしりと重い。内心、「今日ランチしに来ただけなのに、何が入っているんだろう?」と思わずにいられない。

なぜ 他の女の鞄が気になるのか?

 若かりし頃「バッグの中身で女子力が測られる」と思ったことがある。学生時代の記憶を辿る。二十歳前後の女子というもの、お化粧さえすれば、どんな人でも可愛らしく魅力的に見える。しかし、一言で「若くてきれいな女子」といっても、男子にウケの良い「女性らしさ」を踏襲したような「the女子」は別にいた。

 一見すると区別できない、その差。それはバッグから出てくるちょっとした気遣いだなと思った。飲み物をこぼした時など、そっと渡されるテレクラ無料ティッシュでない(まだあるんだろうか?)ポケットティッシュ。食後に「どう?」と自然に渡されるガム。彼女らが使う、丁寧にアイロンがけされたハンカチの存在。お手洗い後の嗜みであろうハンドクリームのほのかな甘い香り。

 それらは全てバッグの中から繰り出される、真の「女子力」「センス」を感じさせるもの。女の私から見ても「素敵だ」と感じるぐらいだから、男子から見れば、それはそれは「魅力」に映っただろう。私も生物学上「女」なもんだから、密かに嫉妬感を感じていた。

 彼女らのバッグ自体も、モノ良さげなレザーもの。当時は、大学生でもブランド鞄の一つや二つは持っていた。私もそれに倣ってみようと、海外旅行の折、免税店で安く購入してみた。しかし、バッグだけで既に重い。これに「気遣い」グッズまで入れ、おすまし顔をしているなんて只者ではない。

 ここ韓国では、日本の「the女子」に輪をかけた、すごい方にお会いした。彼女の鞄もバッチバチのブランド。「自慢」することを臆しない韓国人。むしろ会話として楽しむ情緒を持っている人が多いのだが、彼女もそうだった。バッグの豪華な中身を披露してくれた。(お願いしたわけじゃないんだけどね;;)
 驚いたのは、アクセサリーポーチ。所有する全てのアクセサリーを入れているという。確かにたくさん;;どうりで、いつも重そうに鞄を肩にかけているはず。「これ、外出先で失くしたら?」と眺めながら、よくモノを失くす私には無理な芸当だと思った。

  そんなこんなを見聞きしながら、この歳になって思うこと。「他人のバッグが気になるのは、女性の本能かもしれない」ということだ。
 性別の役割。時代、環境を問わず、男性の稼いだ財産を管理するのは、女性の役割だろう。その管理能力。そして災いや戦争などの緊急時には、財産をテキパキとまとめ、子供の手を引き、逃げる能力。これらの能力もまた、男性が女性に求める、生き延びるための本能ではないか。

 そうだとすると、男性は女性を伴侶として選ぶ際、バッグに何が入っているか?どれだけ重いモノを持てるかで、本能的に女性の能力を測る。だからこそ、女性にとって、バッグとは男性にアピールするためのツールの一つであり、「私こんな有用で貴重なモノを持っているのよ^^重いモノを何の苦なく持ち歩けるのよ^^」と慎重に選ぶわけだ。
 ゆえに、ライバルである他の女性の持ち物も気になるのではないか?行き過ぎた推測だが、しかしそれ以外に理由が思い当たらない(笑)

 自分勝手な講釈を垂れている私。この理論によれば、私という女子は、男性に選ばれる可能性は低いということになる。

What's in my bag?

日常使いの面々

私の持ち物基準。

「この持ち物で、明日すぐにでも旅に行ける。」これが私の理想。だが、この基準でモノ選びをしていくと、どうしても「女性としての嗜みや魅力」とは反することが多くなってくる。ざっと紹介してみる。

ユニクロのバッグ

ユニクロのショルダーバッグ

 これを半年ほど愛用している。軽いし、小ぶりな割にペットボトルや携帯の傘もしっかり入ってくれるので、かなり重宝している。しかも、このお値段。アラフィフなのに?「イタ~イ」と思われるかもしれないが、構わない。肩は痛くならない。旅先で失くしても汚しても、心がイタくならないから良し。色は、何にでも合わせやすい黒。持ち手は長さ調節可能で、斜め掛け、肩掛け共にOK。そこも気に入っているポイント。

TUMIの財布

防弾チョッキにも使われるバリステッィクナイロン使用で有名なTUMI

 5年前程に免税店で購入。(1万円ほど)日韓を行き来する身なので、ブランドものは、だいたい免税店を利用する。ちなみに、同じ商品であっても、韓国の免税店が世界で最も安いと言われていたが、コロナ後どうなるか?
 カードと紙幣のみを入れる仕様の男物折りたたみ財布。コイン入れはないが、韓国はキャッシュレス社会なので必要性は感じない。
 5年間ガシガシ使っているが、劣化の感じられないバリスティックナイロン生地。気に入ってしまった。また同じようなものを購入したい。

ATSUKO MATANOの三重ガーゼハンカチ

日本へ行く度に購入している

 ハンカチは、これしか持っていない。デザインも私好みであるが、魅力は何と言っても、素材である。アイロンがけを卒業した私に、綿素材は無理な話。以前は、タオル地ハンカチを使っていたが、バッグの中で何かにひっかかると、糸がビーっとなってしまう(分かってくれるかな。。この表現)。この3重ガーゼに出会ってからは、こればかり。吸水力良し。洗濯楽。すぐ乾く。そして、アイロンがけ必要なし!!最強である。

その他

 あとは、ケータイ、カルディのエコバッグに、日本の知人より頂いたティッシュケース。このケースが、私の持ち物の中でおそらく一番価値あるものかもしれない。素材がとても良く、中にはチャック付きのポケットもついているので、絆創膏や月イチグッズも収納可能。デザインも上品である。このおかげで、かろうじて女子力を保っているかもしれない。

 過不足なく、私の日常に寄り添ってくれる面々。旅にも、そのまま連れていくお気に入り達である。鏡やお化粧直しグッズは持たない。お手洗いで確認できるし、お直ししなければいけないほど、そもそもメークアップもしないので。若い頃のバッグの中身も、今と対して変わらなかった。だから、女子として見られていなかったのか?

最近の鞄事情

 しかし、最近「What's in my bag?」を見ていると、「ミニマル」を心がける女子が増えてきているような印象を受ける。むしろ、男子の持ち物の方が多くなってきている感じさえする。岡田斗司夫氏の言葉を思い出す。「男のオバちゃん化」「女のオジサン化」社会が平和な証拠なのかもしれないが、 この現象について、どう講釈を垂れてみようか考える最近なのである。

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