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「女性」引退する日

 明けましておめでとうございます。

 韓国は「数え年」で年齢を数えるため、年が変わると、皆一斉に年をとる。しかも、生まれた時点ですでに1歳とカウントするため、自分の誕生日が来るまで、実質、日本の満年齢より2歳上となる。私は、それがもう正直嫌になるお年頃なので、年越しはめでたいが、少し複雑な思いがしている。

 今回は今までとは趣向を変えた話題で!

「女性」でいることにもう疲れた。と感じたことは1,2度ではない。いや、しょっちゅうだ。若い頃、「生まれ変われるとしたら、女性と男性、どっちがいい?」なんてことを複数の友人(女)とよく話していた。興味深いことに、ほとんどが「また女性が良いよ」と答える。私の答えは?というと、「どちらかといえば男性かな」だった。その時は一生を旅人として暮らしたいという夢があったので、いろんな意味で自由がききそうな男性がいいのであった。

 しかし、今、質問されれば「絶対男性!」と答える。日本にいても韓国にいても「女性」でいることに、もうほとほと疲れたのである。日本と韓国など儒教色の強い価値観のあるコミュニティーだからなのか。そこはかとなく「女性」でいることが求められる社会。それに加え「歳」ごとによる「理想の女性像」までも、そこはかとなく存在する。めんどくさい。生きにくい。

 今もうちの夫に、夫の冬服について聞かれたのだが、何で自分の服のことで私に訊くのか?「自分の服のことは自分で管理してよ」と答えたら、ぶつぶつと言いながら、勝手にふくれている。世の中じゃ、妻が管理しているようだが、モノを捨てない夫の大量の服をどうやって管理するというのか?私に捨てる権限をくれないなら、そっちで管理するのが当たり前ではないのか?と思ってしまう。


 そんな私は、やっぱりおかしいのか?だから、うちの父に「お前は女のくせいに屁理屈が多いぞ。四国八十八か所をまわって、まともになって戻ってこい!」と叱られるのか?大学時代、お酒の場で男の先輩に「お前、ここに座れ。何歳なんだ?もっとしおらしくしろ」と諭されるのか?(酒入ると説教する先輩いませんでした?^^)?仕事先で出会った日本人社長に「あんた気が利かないね」(隣に座ったもののお酌しなかった)と言われるのか?

 英語を専攻され欧米留学の経験を持つ、在韓日本人の友人に言われた。「私たちみたいな女は、韓国とか日本にいちゃいけないのよ、アメリカに行かなきゃ」その方もどちらかといえば、日本社会に魑魅魍魎(言い過ぎ)とはびこっていた「理想の女性像」とはかけ離れている。そっかあ。いろいろ思うことがあった。

 しかしだ!今は「令和」。昭和生まれの私たちは、そんな時代を生きてきたが、今は違うはずだ。と思いたいのだが、ネットを眺めていると、あまり変わってない気がする。「ワンオペ育児」なんて表現まで(昔はなかった)使われているのを見ると、そう感じる(実際問題どうなんでしょう?)。


日本女性のみなさんは(私以外)「無形文化財」だと真剣に思う理由。

良きお嬢さんとして(自分を磨く)

良き妻として(夫につくす)

良き母として(子供に愛情をそそぐ)

良き嫁として(義父母につかえる)

良き老婦人として(周りのためにつくす)

 時には才能を発揮し仕事を通して社会に貢献する。しかし、家庭のこともしっかりやる。

 それでいながら、なおかつ明るく周りに配慮しながら自分の好きなことをするカッコよさもきちんと追求しながら生きている。忙しくてしょうがなさそうだが、そういうこと全てを楽しみながら、そつなくこなす。そういう方が賞賛される。

そんな理想像がそこはかとなく社会に蔓延してはいませんか?

「理想の人生」について、よく言われること。(男性の立場)

「アメリカの給料をもらい、中国人シェフ(中華料理が旨いってことですよね)を雇い、イギリスの家に住み、そして日本人妻をもつことだ」

からもわかるように、日本女性(私以外)の「夫のために家族のために周りのために」精神は、世界でも知られている。日本人男性のみなさま、ご存じでしたか?

 しかし、、こんなことも思うのだ。そういう人生に満足して幸せを感じながら最期を迎える日本女性は、どのくらいいるんだろうと。私が「なってない女性」だから、そんな邪見なモノの見方をしているんだと言われそうだが。

 韓国でも「夫ファースト家族ファースト」精神をお持ちの女性が多いし、「女性はこうあるべき」的な社会的雰囲気もたしかに存在している。しかし、韓国女性は、大陸系の主張をはっきりする国民性(男性側からみるとあまりかわいくない)も持ち合わせている。そのため他人を優先し配慮する国民性を持つ日本人の性格が効を奏してか(??)日本女性が「夫をたてる理想の女性像」とされることが多いのであろう。

 ヤフーやSNSを見るたびに、「周りに好かれる女性は〇〇すべき」「こんな女性がモテる」「40代女性NGファッション」数え上げればキリがないが、こんな見出しを目にする。社会の雰囲気や他人の視線に敏感な日本人女性に、さらに「こうならなければ」追い打ちをかけている感じがするのは、私が変わっているせいか?

 とにもかくにも疲れたのである。もうそろそろ女性行事である「月イチ」も終わることだし、これを機に「女性」でいる努力はしないことに決めた。(そんなしてなかったけど、少しはしてたよ(笑))

ってことで「女性」引退します。

のマガジン作りました。

 今年は「女性」について思っていること、感じていることを典型的女性から外れている私的な視点で綴っていきたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします。





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