在韓主婦 とある暑い日の買い物と食卓~チョッパル
「あっぢ~~」あれっ?と思う。韓国の夏ってこんなに蒸し暑かったっけ?蒸し器に入れられたような、このジメジメ感。じつに久しぶりに感じられた。韓国へ来る前にイヤというほど味わってきた、あの日本の夏が、今、ここ韓国にある。
来韓した20年ほど前のことを思う。その頃は「韓国には夏は存在しない」というのが、私の感想であった。2週間ほど、お情け程度に「暑さ」を演出し、即効で秋に変身する。その「暑さ」も湿気の感じられないカラっとしたもの。夜になると涼しい風が吹いてくる。それこそが韓国の夏だった。
だが、ここ数年で気候が変わった感じ。「夏」が長くなり、暑さが厳しくなっていく。気温も気温なのだが、湿度の変化が顕著だ。韓国人は、大陸系の乾燥や寒さに適応した民族。蒸し暑さには弱いもんだから、なおさらこの変化についていけていない感じだ。みんな辛そうである。
私ももう長い間、韓国にいるもんだから、この蒸し暑さがきつく感じられる。先日、帰省した長崎での暑さには、参ってしまった。昼間、外出したところ、ひどく頭が痛くなり、夏バテになった。
相変わらずの前置き長子だが(笑)今週は、在韓主婦による、暑くて暑くて、食欲もないし、ご飯の準備もしたくない、そんな日の食卓について、お話しようと思う。
市場へ
食欲はないけど、食べなきゃカラダが持たない。こんな時は、「肉」に頼ることにしている。かといって、生肉買って、おうちでお肉を焼くなんてことはしたくない。そんな時にお世話になるものを買いに、市場へ出かけた。
スーパーよりも市場が好きだ。もちろん置いてあるものは変わらないし、スーパーの方が圧倒的に便利ではある。しかし、市場特有の、あの活気がいいのである。韓国では、「元気のない時には市場に行け」という話をよく聞く。確かに、売る人と買う人の欲丸出しのエネルギーが、アドレナリンを刺激してくれるようだ。
チョッパル
お目当てのお店に到着。
チョッパルは何か?豚足である。日本だと沖縄が有名であるが、ここ韓国では、全国的に食されている国民食。
チョッパルは調理済みであるため、電子レンジでチンしていただける。忙しい時や疲れている時の、主婦お助けマンである。ありがたや。
こんな風にして いただく
チョッパルさえあれば、他のメイン料理は必要ないのだが、お供たちを準備する必要がある。
ご存じの方も多いと思う。韓国式「肉の食し方」。サンチュやエゴマの葉にお肉やニンニク、キムチを包んでいただく。チョッパルも、例外ではない。そして、生でいただける唐辛子、キュウリも準備。サムジャンにつけて食す。
暑い日にかじるキュウリは、また格別である。私は唐辛子が苦手なので、代わりに、一口大に切ったパプリカを用意することもある。
洗った野菜と常備しているキムチを食卓に。あぁ^^楽。。あとは、ご飯とテンジャンチゲ(韓国味噌汁)さえ用意すればOK。だが、これだけだと、怠けてる感が半端ないので、ポテトサラダで「作った」感を演出してみる(笑)
と名付けてみる。要するに手抜きサラダ(笑)。しかしネーミングを長くすると、何だか箔がつく感じがする。
そんなこんなで、とある暑い日の食卓完成である。
チョッパル自体に味がしっかりついているので、ソースなしでも美味しくいただけるのだが、ここのチョッパル屋さんでは、手作りのソースもつけてくれる。甘じょっぱさがアクセントになっていい^^日本人にもウケそうな味だ。
日本でも、こういうスタイルのいただき方はできると思う。チョッパルの代わりに、お肉屋さんで売られている手作り焼き豚に、お野菜とサムジャン、キムチと韓国テンジャンチゲを添えれば、お手軽^^栄養満点の韓国風食卓の完成である。
余力のある方は、韓国の茹で豚ボッサムを作ってもみてもいいと思います。以前、豚肉博士に聞いた「超簡単ボッサム」のレシピも、ここに添えておきますね^^参考になさってください~~夏に負けないカラダを作りましょう~~~~