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わたしのスキンケア遍歴

大学2年生の夏
ニキビが顔全体に大量発生した
それまで数個できることはあったものの顔全体に広がるのは初めて
かなりのショックを受けた
恥ずかしくて、出かけるときは帽子で顔を隠して過ごした
メイクもできない
どうしようもなく鬱々とした日々を過ごしていた

そんなある日、本屋であやや(松浦亜弥)のファンブックをたまたま手に取り、立ち読みした
あややのお肌はつやつや毛穴レス
え、なんでこんなにキレイなの??
心の底からうらやましかった

Q&Aのページで
お肌をきれいに保つ秘訣は?(正確には覚えていないが)
という問いに
「少しでもニキビができたらすぐに皮膚科に行くよ」とあった

なんだって?!
ニキビごときで皮膚科に行ってはならぬと思いこんでいた私は驚愕した
あややは固定観念をぶち破ってくれた
あややみたいな美肌になりたい!私も行く!
すぐに地元で有名な皮膚科に駆け込んだ

先生に開口一番聞かれたのは
「今何の洗顔料と化粧水使ってるの?」
(ドキッ)
色々なメーカーのものを使っていた
正直メーカーなんて覚えていない
何だかいけないことをしているように思え、怖くてうまく答えられなかった

原因は化粧品の使いすぎとのこと
(おそらくこれだけではないと思うが)
先生から牛乳石鹸を使うように言われた
(え、石鹸で洗顔?!絶対つっぱるだろ)

あややみたいな美肌になりたい
藁をもすがる勢いで駆け込んだ皮膚科
きっと今までのスキンケアが間違っていたんだ
私は素直に先生の言うことを聞くことにした

牛乳石鹸で洗顔し、処方された保湿剤を塗り、苦い漢方薬を飲む日々…

日記帳に自分の顔を描き、
鏡を見ながらニキビ数をカウント
おでこに何個、鼻に何個、ほっぺたに何個…
ニキビ日記を書き綴った
(とても気持ち悪い絵になった)
最初30個以上あったニキビは少しずつ減少した

もうニキビ顔はごめんだ
美肌になるべく、スキンケアや化粧品関連の本を読み漁った

思い返せば私のスキンケアの始まりは中学生の頃
スキンケア情報はピチレモンから収集
ピチレモンは女子中学生向けのファッション誌で、当時モデルだった栗山千明推しとして切り抜きを学生手帳にはさんでいたほど愛読していた

ピチレモンに洗脳され、洗顔料、化粧水をとっかえひっかえ使いまくっていた
(ピチレモン洗脳期)
しかし
お肌をいくらケアしていても肌トラブルは絶えなかった


ニキビができたらニキビ薬のビフナイトやクレアラシルを顔中に塗った
白い点々がついている顔を見て、ばあちゃんから
「アパッチのごたる」(アパッチのようだの熊本弁)と言われ続けた
当時アパッチの意味が分かっていなかったが、たぶんどこかの民族の顔のメイクのことだろうとは察していた(アパッチ期)

大学生になり、メイクを始め、
さらに化粧品を買い漁るようになった
中学生から蓄積した肌への負担が
大学生になって大爆発した
(肌一揆)

私が読み漁った本は、
「本当は怖い化粧品」「化粧品メーカーの裏」のようなタイトル

界面活性剤が肌に負担をかけること、化粧
品の原価が安いことなどを知ることができた

自然派、無添加、ロハス…そんな単語に敏感になった

美肌になりたければ、
化粧水使うな
メイクするな
日焼けするな
保湿しろということだった
私は完全に洗脳された
化粧品を信用できない
何も買えない
(化粧品イヤイヤ期)

シャンプー、リンスが怖い
→洗髪は石鹸、リンスの代わりにお酢を使う
(石鹸のアルカリ性をお酢の酸性で中和するため)
自然派界隈ではリン酢と言っていた
お風呂場用のミツカン酢の存在…違和感ハンパない
のちにお風呂のタイルが黒く変色して母に止められた

市販の化粧水が怖い
→手作り化粧水を作る
主に精製水とグリセリンと酸性のもの(お酢、クエン酸など)を混ぜて使う
興味本位で色んなバージョンの化粧水を作った
穀物酢以外にリンゴ酢、バルサミコ酢を試した
バルサミコ酢は家族から臭いと不評ですぐやめた(あとオシャレ過ぎた)

日本酒化粧水がよいと聞けば、父のお酒(美少年)をこっそり拝借して使った
当時車でアルバイトに行っていた
バイト前に日本酒化粧水を顔にスプレーしている姿を見て
飲酒運転と間違えられるのではないかと母が心配した(さすがに捕まることはなかった)
家族に苦言を呈されながらも美肌になるため執念のスキンケアは続いた


そのかいあってか、お肌のトラブルが劇的に減った
ニキビ顔から1年後には周りからお肌キレイと言われるまでになった
過去に顔中ニキビだらけだった女にとって、肌をほめられるほどうれしいことはない
人に肌をほめられることが美肌を維持するモチベーションとなった

社会人になって、市販の化粧品に浮気をした
何もしないほうが良いと分かっていても、やれシミに効く、乾燥肌に効くよさげな成分配合という謳い文句につられて買ってしまうのだ

そしてお肌にあわず、手作り化粧水を作る
でもまた魅力的な市販の化粧品を買うの繰り返し(スキンケア迷子期)

あややの美肌に憧れ、執念のスキンケアの結果、美肌になれた
過去の成功体験がいまだに忘れられず、今も手作り化粧水をせっせと作るアラフォー
(現在はお酢ではなくクエン酸使用)
20代前半と30代後半のスキンケアは同じでよいのだろうか
いやきっと違う
もうあの頃の美肌には戻れないのに…
とうの昔にお肌の曲がり角を曲がり老化街道まっしぐらなのに…
誰か正解を教えてください
そうだ、第二のあややを探す旅に出よう

と、ここまでわたしのスキンケア遍歴を振り返ってみた

(ピチレモン洗脳期)
(アパッチ期)
(肌一揆)
(化粧品イヤイヤ期)
(スキンケア迷子期)

さてこれから何期に入るのだろうか
果たして第二のあややは見つかるのだろうか
ワクワクしている

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