#8 今世紀最大の掃除事件

こんにちは、いちかです。
オーストラリア生活にも慣れてきた今日この頃、
気がつけば留学生活54日目になっていました。

今日は、3週間前に起こった”事件”をどうしても伝えたい。
また「掃除ネタ」かよとは言わずに読んでくれたら嬉しい。

私の寮は毎週火曜日に掃除チェック、通称”inspection"がある。
チェックされるのは共有スペースのキッチンとバスルームで、
このチェックで引っかかると一緒に住んでいる8人全員に
$80(約6400円)というバカ高い罰金が科される。
みんなで$80じゃない。1人$80。バカ高い。

ことの始まりは日曜日。
この日、キッチンを見るといつも通りシンクには食べた後の食器が軽く20枚くらい積み上がっている。コンロには料理中に飛び散った油やソース、粉や食材の一部がそのまま・・・。
扉を開いた瞬間目に入るもんだから、帰ってきてすぐ憂鬱になれる。

きっと月曜日は大丈夫だよね!だって前日だもんね!(涙)
そう自分に言い聞かせて部屋に戻った。

***

月曜日、inspection 前日。
夜、キッチンに行くと驚くべき光景に立ち尽くす。
なんと昨日のまま。唖然。
ななな、、なんやて????そんなことある?!
Lazyすぎやろ??AussieはLazyって?だまらっしゃい!
思わず思いついてしまったしょうもなさすぎるギャグに自分でツッコミを入れる。しかし冷静に心のツッコミが止まらない。

時刻は11時。時は満ちた。
1人の中国人の留学生が共有スペースを通り過ぎるのを捕まえて
「やあ!元気?」と声をかける。
「ああ、うん、元気だよ」と照れくさそうに答える。
内心は(そうじゃない、キッチンを見ろ、そして掃除しろ)だがここはひとつにこやかに。

そのまま立ち去ろうとしたので、
「一つ質問があるんだけど、」と切り込んだ。

「君はいつも自分のお皿を洗ってる?」

彼は私の意図を察してキッチンをチラ見し、
「う、ん、いつも、だいたい洗ってるけど。自分のお皿はね、あ、もしここにあるお皿片付けるなら友達にも声をかけてみるよ」となんとも歯切れの悪い返答をもらった。

おうよ、ならば次はその友達だ。
彼にもう1人の中国人のフラットメイトを連れて来させ、
もう一度同じ質問を彼にも投げかける。Hey、おまえは皿を洗っとるか。
「(シンクを見つめる)・・・Oh my gosh」
どうやらこちらも心当たりはあるものの、この散らかり具合には驚きが隠せない様子。welcome to the kitchen.

結局、私の質問には両者yes。そうか分かった。
他のやつにも確かめようじゃないか。
気合いを入れ直す。絶対に誰1人取り逃がさない。

コンコンコン・・・
別のAussieのフラットメイト、の部屋のドアをたたき、「へい、こんな時間にごめんね。一つ質問させて。YOUはお皿洗ってる?」同じように確認をする。
「ああ~いつもはね~。明日はinspectionだって分かってるけど・・・。たぶん新しく入ってきた女の子も、問題だと思うよ。」
おい、なすりつけるでない。私は知っている。おまえが皿を片付けていないことを。

仕方ない、全員集めないとらちが開かない。
ということで、手に汗かきながら新しく私たちのフラットに越してきた女の子の部屋のドアをノックする。
「夜遅くにごめんね、お皿洗ってる?」
「あ、ああ。洗ってないよ☆」
洗ってないんかい!!ほんで元気良いな!
若干ひきつつも体勢を持ち直し、
「・・・明日inspection で、この状態だと確実に$80だよ。払いたくないでしょ?」というと、
「え、よくわかんないけど払って良いよ!」
・・・え?・・・E???DONAISHIYO???
これには思わず私の後ろにおどおど立っていたチャイニーズも
「ひとり$80だよ、、?すごく高いよ?」と当たり前すぎるフォローを入れてきた。
驚きと先が読めなさすぎることからの緊張で冷や汗が止まらない。
内心大号泣である。
ちがう、払うとか払いたくないとかそうじゃない。そうじゃない!!!

なんだかよく分からなくなっている状況とツッコミで大渋滞を起こしている脳みそを奮い立たせ、全理性総動員で
「つまり、私が言いたいのは、キッチンをきれいに使えば、快適だと言うことです。」と言った。よく言った自分!!!

「Ok!じゃあ今から掃除する?」
快諾!!!!まさかの快諾!!!!!

ということで深夜12時からフラットメンバーでのお掃除大会が始まりましたとさ。
みんなでお掃除めっちゃ楽しかったです。
でも、このようなハートビーティングな出来事はもういらない。




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