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生理の日に叫んでみたら、黙ってるほうが楽だった

私のところに今月の生理ちゃんが来た話をしようと思う。
以下の話は個人的な体験と感想である。

大学年生の最近の私の生活は、”卒論くん”と”就活さん”との3人4脚だ。

卒論くん「明日ちゃんと3しょうって書きなよね」
就活さん「ESまだできてないんですか~は~や~く~♡あと、面接ダメダメだね♡」

にぎやかな彼らとの生活は休まることもなく、最近は睡眠時間が順調に減ってきた。まあ、早めにお世話できなかったのは痛かったなあ、なんて思いながら。

◆第3のメンバー、準レギュラー登場

そして今日、今、私が少しの間忘れていたメンバーの足音が聞こえている。

あれ?いつも月初めじゃなかったっけ?
ま、だ、だよね?あれ?でも痛い。ちゃんと痛い。下腹のほうが。

下痢の時のきゅっとなる痛みでもない。食べ過ぎた後の破裂しそうな冷や汗をかく痛みでもない。これは、うっ血したような重い痛みと同時に内臓にカッターで切り込みを入れる感じの痛み。

急いでトイレに駆け込んで、確認した。生理だ。

「ツキイチ!生理ちゃん」(小山健)https://omocoro.jp/matome/113450/

今日のあたしの生理ちゃんは一味違う。いつもはご来訪の2日前に遠方から精神ダメージ波を打ち込んでくる。が、今回は卒論くんと就活さんの日ごろのドSぶりで、生理ちゃん精神攻撃などではダメージを受けるほど初心なハートではなくなっている。

が、1つ予想外だったことは就活くんと卒論さんが、生理ちゃんに「はやくきなよ~」と呼びかけてしまったことだ。それに呼応して生理ちゃんが「え、じゃあ早めにお邪魔しちゃうね!」とダッシュで来やがった。

◆生理ちゃん、テンション高め

こいつがダッシュで来るときは決まって大暴れするということを私は知っている。走ってきたからアドレナリンが出まくっているのか、こいつは休まることを知らずあの手この手で私を痛めつけてくる。

昼ご飯を食べ終わったころ、生理ちゃんのテンションが最高潮になった。
私は耐えられなくなって、ちょっとだけと思ってベッドになだれ込む。

15分だけ。。。と思って目を閉じたが、テンションアゲアゲのこいつが頭から離れない。痛い、、、、痛すぎる、、、。「鉄剤も漢方も毎日飲んでるから」とこいつを見くびっていたから、痛み止めが手元にない。やばい。やらかした。

時間がたてばたつほど痛みが増してくるし、めまいもしてきた。一人暮らしの静寂な部屋の中で痛みに耐えるのはあまりにつらい。私の指はYouTubeへと駆け出していた。IPPONグランプリを検索。DaiGoかオリラジあっちゃんで迷った挙句IPPONグランプリ。人を救うのは笑い。
案の定めっちゃ面白い。でも痛い!くそ痛い!
『イッポーン!!』「うっふふ、、んふ。、、、い”~だぃぃい」

◆「痛い」って言ってみる

そこで「ハッと」した。あれ?私いつも痛いときに「痛い~」って言ってたっけ?言ったことあったっけ?

もちろん、痛みの申告はしたことがある。が、泣いているときに「悲しいよ~」と言わないように、痛いときに「痛いよ~」と言ったことないんじゃないか?

ふと口をついて出たことに驚きながらも、もう少し言ってみようという気持ちになった。言ったらどうなるんだろう。痛みがなくなるんだろうか?それとも、もっと痛くなるんだろうか?

「い”だい”、、、う”~~、、」
「んあ”-------!」

なんかすごい!げろ辛そうな声が聞こえる!すっごいのたうち回ってそうな声がする!
じゃあ、と思い、痛みに身を任せ顔も歪めてみる。眉間に、口に、すごい、力が入る。すごい、、顔面に予想以上の力が入っている、なんなら汗も出てきた。鏡で確認するほどの余力はなかったが、見ずともわかる鬼の形相。
(調べてて今日知った幅蟹さんのツイート。まさにこんな感じ↓)

意識が飛びそうになりながらIPPONグランプリのスピードラーニングをしているうちに、本当に意識が飛んだようだ。2時間経っていた。ようやくヘロヘロになりながら起き上がり薬局でカイロと痛み止めをゲット。家に帰ってようやく薬を飲み、おなかがあったかくなると同時にまともに歩けるようになった。

改めて振り返ってみると何とも不思議なことだ。
痛いときに痛いと言わない。
痛みを顔面で表現することもないとは。

しかし、痛いと言ってみたことで気づいたことがある。

◆「痛いと言うことはコスパが悪いと思っている」ということ

痛いといったって痛みはなくならないし、何なら月に1回、毎年12回+来る生理の痛みに顔をゆがめたって、痛いと叫んだって、何も変わらないということを分かっている。

むしろ、体が大変な時に顔をゆがめたり叫んだりするほうが余計なエネルギーを使ってしまうから、周りに奇異な目で見られるから、そばにいる人を心配させるから、そうしないほうが身のためなのだ。

いつも、痛くても静かに青ざめ、静かに時が過ぎるのに身を任せ。
薬を飲んでやり過ごす。

「生理の痛みはひとそれぞれ」。もしかしたら、私よりひどい痛みを抱えながらさわやかな笑顔でジョークを言っている人がいるのかもしれない。青信号を颯爽と進んでいるのかもしれない。

そう思うと、なんだか複雑な気持ちに,
なることはなかった。

どちらかというと、私に何ができるんだろうということ。
できれば、自分がつらいのを体験しているからこそ、同じ体験をしている人にもっと優しくできる自分でありたいと思う。

うん。思考が行ったり来たりして考えがまとまらなかったので、今晩はバカリズムと千原ジュニアの決勝戦でのお題に出てきたカレーを食べようと思う。

それでは。

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