宮古島のアダン細工🌿&月桃👜
石垣島の次は、宮古島へ✈🏝️
宮古島の目的は、『あだん細工』です。
カラフルに着色されたバングルづくりなど、岩芝民芸にはない華やかさを持っていて、えぇぇ… なんか超うらやましい…
アダンの繊維は本土ではない特殊な亜熱帯的な素材なので、あまり参考にはならないかもですが、最終的には民具というか工芸品繋がりです。よろしければ一読ください。
アダンとは
沖縄の海岸沿いにやたら生えている、パイナップルのようなものがなっていて、葉が超トゲトゲの殺気立ってるアイツです。
現物を知ってるだけに、あまりに信じがたい話すぎて、いつか絶対訪問しようと思っていました。硬くてトゲトゲしていて痛い!というイメージが強すぎて、あだん草履を聞いた時も、あの硬い葉っぱの草履だなんて狂気!と思っていましたし…(実際は、葉は柔らかくて歩きやすい)
タコノキ科なんぞ、本土には存在しない。
ちなみに「タコノキ」という植物で編まれたバッグなども販売されています。実が白いのがタコノキらしいのですが、区別はわからん…知識だけ頭に入れておこう。
あだん工房さんで、アダン葉を使ったワークショップ体験!
アダンで何か作ってみたいなーと思って、検索して最初にヒットしたのがこちらの工房です。毎日更新されるインスタに掲載されている作品が、カラフルで本当に素敵で。
「アダン細工いいよ!超オススメ!」と、石垣島の先生もおっしゃっていたので、ずっとアダンを触りたくてしょうがなくて…
途中経過の撮影もせずにサクッと作り上げてしまったバングル。
調子に乗って、引き続き、もう一つ作ります!
お昼休憩はさんで、だいたい4時間弱の作業で出来ました。
見た目はよく編めた感じですが、底が…隙間だらけになっちゃいました…
この編み方がちゃんと出来れば帽子なども編めるそうですが、私は無理かもしれない。
あだん葉の特徴と利用
あだん葉は、なるべく長くて傷がないものを選んで採集するそうです。なので海岸沿いのアダンは使えないのだとか。また傷が付いてしまう台風前に採集を終わらせるなど、やはり意外とデリケート🌿
葉っぱのトゲトゲを取ってから、ぐつぐつと煮て、干して乾燥します。
乾燥がとにかく大変だそうで、やはり沖縄の湿気が問題なのだそう。
あだん葉は水につけると柔らかく、折っても大丈夫なので、非常に扱いやすいなと思いました。天然のものなので、さすがに厚みが一定ではなく調整は必要ですが、こういう素材がこっちにもあるといいなぁって。
クルミ皮とかで代用できるかもなーと思いながら帰路✈につきました。
アダン工房さんについて
口下手な私のレポだと情報不足なので、工房の詳しい説明はこちらの記事を見るとわかりやすいです!https://www.okinawa41.go.jp/reports/0804 (場所は変わってます)
先生からは宮古島のこと、アダン葉を始めたきっかけや活動について、いろいろお話させてもらいました。
特に宮古島でも民具が作れる方が少なく、チームを結成して試行錯誤しながら工房を作り上げたこと、琉球パナマ帽がアダンで編まれていて、今もその復活のために教室を開催していること(Instagramで帽子編まれてる写真UPされてます。)。公民館でも教室を開催して、地元の方も編む方が多くなっていること…などなど。
手広く活動されているので、お話を聞いているだけで「私も頑張らねば!」とパワーをもらえました。
ちなみに琉球パナマ帽の復活を詳しく!という方は、こちらをお読みください。
ブランド化含めて素敵すぎますね。若い職人さんが多いというのも羨ましいです。ぜひ若い方は手に職を!
アンクツじゃない新進気鋭の月桃バッグ👜他
さてさて。実はあだん工房さんでは、アダン以外の素材で作った作品がいっぱい置いてあるんですよーこれが本当に素敵で♪
若い職人さん達が集まってアイディアを出し合って、それぞれで現代風の作品が出来上がって来てるって、素敵だなって思いました。
一番びっくりしたのはこちらの月桃バッグ。アンクツじゃないんです!
作者さんは『月桃のかごや』さん https://www.instagram.com/737373san/
かごやさんの取材記事もありますので、チェックしてみてくださいね
https://www.okinawa41.go.jp/reports/0814
実はこちらの作品、宮古島で泊まったゲストハウスの女将が同じものを使われていて…
「5年使ってますけど、使いやすいしヘタれないし、超オススメですよ!」と激推しだったので、次の日サクッと購入してきました。
私の写真が微妙なので、良さが伝わってないと思いますが、”現代のセンスにしっくり合う”ってのが一番( ・∀・)イイ!!
実は湯西川に戻ってきて、岩芝民芸の先生や地元のママさんに月桃バッグ見てもらったのですが、やはりアンツクは弱そうで嫌という意見だったのに対し、このバッグは( ・∀・)イイ!!の一点張りでした。こちらではデザインよりも強度を重要視しているので、私達には一番受け入れやすいバッグだったようです。アンツクは5年で交換なんだよと言うと「また編むの面倒くさい…」だそうです…それぞれの考え方なんですよね…(苦笑)
ゲストハウス フェーヌカジさんの月桃細工
そう、さっきも記述しましたが、宮古島では『ゲストハウス フェーヌカジ」さんに宿泊したのです~
https://www.instagram.com/guesthouse_feenukaji/
実はこちらの女将さんも月桃細工をやられていると知りまして、到着後すぐにお話聞かせていただきました。
宮古島では公民館事業などで月桃教室が頻繁に行われているそうで、学べる機会が身近にあるそうです。もちろん、材料の自宅の庭にあるので、干すのも生活の一部になっていて、素敵な暮らしで…おしゃれで…
なんだろ…
私のって、川で繊維洗うとか、荒々しいのばかりで、おしゃれな感じが皆無なんだが…
ここらへんも頑張っていかねば💦課題が多すぎる💦
そんでもって、月桃繊維をうらやましそうにずっと触っていた私を見て、女将がご厚意で月桃繊維わけてくださいました!あ、ありがとうございます(TOT) いろいろ試しに作ってみます!
だからPRするわけではありませんが!
こちらのゲストハウス。1名でも個室な上に、とてもお安いのでオススメです。トイレ、シャワーは共同ですが、女性専用となっているので安心して使えます。もちろん、月桃の鍋敷きなどもお手頃価格で販売されてますので、ぜひ♪
心残りのチガヤ工芸
次の日は飛行機の時間まで島内をウロウロしていたところ、たまたま入った伝統工芸品センターで『チガヤ工芸』なるものを発見。そこの方に教えていただいた体験工芸村に行ってみたのですが、その日はお休みだったようで出会えず…(予約必須とのこと)
チガヤという植物をタコ糸で編み込んで作る籠のような・・・壺のような形のもので、米などの保存する入れ物なのだそう。
この容器に入れておくと、湿気を取り除いてくれるのでカビたり虫がわきにくいなど、沖縄の風土にとてもあった保存容器なのだそう。宮古島の方は口々に「チガヤ工芸いいよ!!」とおっしゃっていたので、見れなかったのはちょっと残念でした。
チガヤはないのですが、茅は困ってしまうぐらい繁茂しているので、それを利用できる可能性があれば知りたかったな…体験してみたかった…
と残念がっていたら、栃木県南で似たようなもの、やってる人見たことあるとの情報が入りまして。え?と思って、調べたら発見っ!
こちらは全然、岩芝民芸とは関係ありませんが、同じ草つながりで🌿
さすが美容師さん!デザインが素敵!いつか会いに行きたいな。
最後に…
とまぁ、ざざっと石垣・宮古島といろいろ行脚して、沖縄県に残る草を使った伝統工芸や民具について調べてきました。
頭を整理がてら記事にしましたが、さっぱりまとまっていないので、記事もまとまりがありません。ま、無料ってことでお許しください。
こちらではない素材ではあるものの、編み方はほぼ一緒。
デザイン・見せ方、いろいろと勉強になりました。
これを元に、また作品作りしていきたいな!と思ったことと、やはり岩芝民芸の歴史や編み方などについては、”同人誌的”でもいいので作りたいなって思いました。でないと、未来に残っていかない…
とにかく、持ち帰ってきた知識を活かしたいところなのですが、まずは工房とネットショップの立ち上げ!
頑張ります(TOT)
- ichico -
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