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怒りを知ることが、解決への一歩だった。
『また、怒っちゃったがなくなる本』を読んで、後編。
怒りというものは、あっていいらしい。
前回の読後感想文で、怒りが起こらなくなるように、自分のべき(〜すべき)の価値観を緩めなくては、と、ある種の強迫観念に似た不安を覚えていた。けれど、そもそもの重点はそこではなく、怒りに対する対処、つまり伝え方や捉え方がポイントのようだった。
怒りは、在っていい。怒りをどう伝えるか、あるいは伝えないか(伝える意味のあるものか選別して判断する)が、これから練習すべきポイント。
果たして、これは救いだろうか。私には、なかなかしんどいことのように思える。いっそ、べきを緩めることなどできないのではないか?と絶望しているだけのほうが楽な気がする。仕事でもそうだが、やらなければと思って頑張った苦手なことは大抵失敗する。たまにうまくいっては、また失敗して自己嫌悪。この繰り返しだ。怒りを伝える(議論する)練習をするということはこれをやるということだ。それは、不安にならず行動できる人からみれば一笑されそうなことだが、私にはとても恐ろしいことなのである。
それはさておき、どんな方法があるのか簡単に備忘録をとっておく。
1、べきを緩める方法
→怒りのべきログをつける。
べき(怒りのもとになった考え)、
トリガー(きっかけとなった言動)、
変化(ストレスを減らすための具体的かつ簡単な行動)、
サクセス(うまく処理できたら記録しておく)、
上記の4点を意識して残す。
これとは別に怒りメモ(事実をすぐ書く)というのもわかりよくていいと思った。ログは面倒臭そうで敷居が高いく、自分に実行できなければ机上の空論になってしまうので。
2,特殊な伝え方
→カップル・ダイアローグと筆談喧嘩。
・カップル・ダイアローグ
アメリカの夫婦カウンセリングの現場で使われている。事実、感情、要望or意見 を言い合う。片方が言ったことをもう片方が復唱する。
例)
「あなたが出かけるなといった」
「僕は出かけるなといった」
「私は悲しかった」
「君は悲しかったんだね」
「もっと信用してほしい」
「信用してもらいたいんだね」
・筆談喧嘩
お互いが交代で言いたいことを書き、相手に読ませる、で要望を伝え合う方法。
ざっと読んで意識に残っているのはこんなところ。覚書なので詳細が間違っているところもあるかもしれないがこんなところだ。正直、いいことがたくさん書いてあったが情報過多でまだ整理できない。まずはできそうなことから始めたいと思い、記憶に残ったものを優先してまとめた。
まずは、べきをみつけて無意識のパターンを自覚すること、怒りを冷静に伝えられるよう一旦おくこと、また、相手に実行を求めるならばそうしたくなるような伝え方を意識すること、この辺かな。さらに、面倒な議論の場にまで発展してしまったら、特殊な伝え方を提案してやっていきたいと思う。
私はおそらく怒りの人だが、怒りの人が怒りで信用を失わないよう、かつて繰り返し見てきた大人のようにならないよう、学び直して生きていきたい。そう願う。
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