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最近読んだ本の備忘録(24.07)

①『休み時間の薬理学』丸山敬
②『夢をかなえるゾウ4』水野敬也
③『人生をいじくり回してはいけない』水木しげる
④『新しい文章力の教室』唐木元


①『休み時間の薬理学』
丸山敬

ちょっと難しいけど、パラパラ読むと面白く、コラムも充実している。

「レチノイン酸(ビタミンA)は細胞の分化の制御因子ですが」とあって、
ああ、だから妊娠中はとりすぎたらダメなのか、と納得した。
ちなみに、この文の続きは、
「白血病の一種の急性前骨髄球性白血病(APL)に有効です」と。
なるほど。
細胞を増やしすぎないようにすることも、増やすことも、
生きるには両方がバランスよく必要ってことね。

②『夢をかなえるゾウ4』
水野敬也

「死後に必要な手続きを調べる」
というのは、なるほどいいなと思った。
家族がいる、大人になった私にとって、残された家族がしなければならないことのサポートをすることは、大事なことのように思った。
「死亡診断書(もしくは死体検案書)の受け取り、死亡届と火葬許可申請書の提出、さらには職場への死亡退職届の提出、健康保険証の返却…携帯電話やクレジットカードの解約など~葬儀社を決めておかないと~葬祭費や埋葬料など、請求しなければ支給されないお金の存在~以下略」

まだまだ、銀行とか投資先とか保険先とか、連絡先が必要な箇所っていっぱいあるよね?
エンディングノートを書いて、整理しておこう。(死の予定はないけど、何が起きるかわからんからね)


③『人生をいじくり回してはいけない』
水木しげる

戦争時に見たラバウルの土人の生活は、水木さんにとっては天国だったらしい。
それほど食の心配はなく(かってになるバナナや畑の芋)、暖かいからはだかで寝ても大丈夫な環境。
労働も必要最低限で、マラリアはあるが、人々は幸せそうにみえたと。

天国と地獄をふりわけるえん魔さんのような役の者を、南国ではホーニングという(別概念だが、生と死はどこでも変わらないので同じようともいえる)。
水木さんは、戦下のブーゲンビル島の近くで出会った野生のブタをホーニングに重ね、「ぼくは、日本という名の別の地獄へ流されたのだ」という。

彼は日本に帰国後はとにかくよく働いた。絵を描くことが好きで、好きなことを仕事にしていたのは幸せだったとも書いているが、働き詰めの生活は地獄だったともいう。

なんとなく、富も名声ももっているイメージで、のんびり幸せに暮らしていたのかと思っていたが、この日本では少し有名作があるくらいでは働かなくてはならないのだろう。
働くことが当然という社会は、確かに地獄かもしれない。

げげげの歌に、「おばけにゃ会社も仕事もなんにもない」とある。
お化けのまがまがしいイメージに反し、その世界は極楽かもしれない、と少し思った。


④『新しい文章力の教室』
唐木元

2回目なのになかなか読み進まない。
これは単純にタイミングによるものだ。
とてもためになる箇所もあるので、身に付けたい。
仕事の記事は、P34の構造シートを参考に書くことにした。

①紙の上方に大きく線を引き、テーマを書く欄をつくる。最初は空欄。
②箇条書きで書く内容を列挙。
③話題をながめながら、テーマ主眼を書き込む。
④どの話題から切り出すか、主眼に合わせて数字をふっていく。
⑤紙を変え、テーマと内容を順番どおりにもう一度書く。しっくり来なければ、紙を変えてやり直す。
⑥アピールしたい優先度をABCで書く。

次P38~

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