累積感染者数 世界との差は1万人を切った パンデミックは政治的イベント

100万人当たりの感染者数、死亡者数ともに世界全体を抜いたのが2月17日頃。このままだと累積での感染者数と死亡者数が世界全体を超えると書いた記事は3月3日だった。およそ1カ月経過した。その後も100万人当たりの感染者数で、世界全体との差は縮まり続けている。
前回の記事では同じ傾向が続けば2カ月以内に累積感染者数で世界全体を上回ると書いたが、日本の新規感染者数が減少したため世界全体を上回るのは先に延びた。しかし、最近日本が増加に転じ、世界全体が減少しているため、加速する危険も考えられる。現在、100万人当たりの累積感染者数の世界全体との差は1万人を切っている。

100万人当たり新規感染者数 7日間移動平均
100万人当たり累積感染者数 7日間移動平均
100万人当たりの死亡者数 7日間移動平均

感染者数で上回るとおそらく死亡者数でも上回る可能性が高い。
これまでコロナの押さえ込みをうまくやってきた国でも感染が急増するケースも増えている。日本も世界の中では比較的感染者数、死亡者数が少ないと言われてきたが、実際にはそうでもなくなってきている。
また、日本の世界的に見ても検査陽性率は高い水準となっており、WHOが目安としている5%をはるかに上回っており、感染者数が多いG7の中でも高い方だ。通常、これは検査がかなり不足している状態を示唆している。

検査陽性率 7日間移動平均

関連書籍
『誰が日本のコロナ禍を悪化させたのか?』(牧田寛、扶桑社、2021年8月18日)https://note.com/ichi_twnovel/n/nee3a347331cf
『新型コロナ対応・民間臨時調査会 調査・検証報告書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)


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