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追い詰められて起業という選択

2016年、
僕は14年間勤めた会社を辞めた、自分の意志で。

昔から”社長”になりたかった

なんでなりたかったかはわからない
会社からたくさんお金をもらって家族に楽させたいっていう気持ちもあったしホリエモン(堀江貴文さん)にも憧れていた
歴史の漫画で出てくる偉人たちにロマンを感じたのもあると思う
学生の頃、小室哲哉がTKファミリーを率いて日本だけじゃなくアジアでもライブをしているのを見て「うわ~かっこいいなぁ~」って
たぶん僕の家は公務員の家系でまじめだったら「人と違う」生き方はとても魅力的に思えたんだろうな

人と違う=サラリーマンと違う=社長

我ながら安易な発想だったと思う
方向性を間違えて不良の真似事をした時期もあったけど

自由に自分を表現したかった
それをしないと自分が生まれてきた意味がないんじゃないかって


凄い人になって周囲から一目置かれる事、
こんな事ばかりを考えながら僕は10代を過ごしていたけど
18歳で家を出て都会での生活を始めたもののすぐにお金は底を付き、
21歳の時に実家に戻った僕に母親があった一言、

あなた、仕事でも探したら?

それぐらい自堕落な生活をしていた
職安で見つけた仕事はCDショップがある書店の店長候補
半ばテキトーに面接に行ったら何故か社長に気に入られ勤務決定、
僕の田舎での社会人生活はこうして始まった

入社すぐ、
部長と店長に呼ばれ「メールマガジンを書かないか?」と

どうやら当時うちの会社ではeメールを使える社員がほとんどおらず、
世の中的には総理大臣のメールマガジンがブームになっていたから
それを会社でも取り入れようという事だった
自分の他の社員さんやスタッフさんが出来ない”人と違う”仕事を受けられた事は心底嬉しかった
ところがどんな文章を書いても会社から駄目だしされる
校正かと思いきや”テーマが違う”と

どうやらおじさんおばさんが喜ぶような内容にしないと社長がOKしてくれないらしい。「田舎の会社だな」と思ったけど勤めるとはこういう事なんだなと言い聞かせて僕は面白くともなんともないメールマガジンを発行し続ける事になる、決してパソコンも使わないような人たちに向けて

都会から帰ってきたというだけで重宝された時代が確かにあった

さて、出版業界や書店業界は当時から不況
毎月が経営赤字で僕が入社した時に店長から言われたのは
「明日、お店のシャッターが開くかどうかわからない」って
※嫌にビビらせるおじさんだなぁと思って始めたけど
それは14年後に現実になってしまった

そんな社内の雰囲気の中、僕は14年間本とCDを売り続けた、
けど出版不況の波には逆らえずついについに会社は閉店を決断してしまう
最後の方なんかはどんどん給料が下がってしまって生活が苦しくてなり
あまり大きな声では言えなけどネットオークションで副業してた
別に起業の為ではなくて単純に生活費を稼がないといけなくなっていた。

会社が店舗の継続を断念を決断した時、
別の店舗の管理職にならないか?って聞いてきてくれたけど
「いいっす」というって0.2秒で返事した
別の部署の仕事に興味なかったのと
メールの事やいろんな事で

この会社では自由になれないって気が付いてしまった
でも自分の”自由”を信じて進めればなんとかなる気がした

起業も選択肢の一つだと思うんです
だってインターネットさえあればなんでも出来る
起業をもっといろんな人の選択肢に入れて欲しい
  ・誰でもその場所に行ける、今からでも
  ・ネットで小さく初めてもいいじゃないか、
  ・ボランティアでもいいじゃないか
  ・意味のないものなんて無い

何で起業したかって言われれば、
追い詰められたからと答える。

自分が一生懸命仕事をして事業を存続させるために時間も頭の体力も使ったのにそれが出来なくなった、それでも会社で僕がやりたかった事が実現できていれば事業の存続を出来たかもしれない
とにかく自分の力を証明したかった

もしも起業したい人がいたら最大のチャンスは自分の会社が無くなった時

今の会社でやりたい事が実現できずに辛い思いをしている人は、
会社がつぶれた時の事を想像してみてほしい
あなたは会社が聞いてくれない事を
自分のお金を使って実現する勇気を持ってみるのはどうですか?

ちなみに会社設立の前に「個人事業主」というのがあるんだけど
これは税務署に届け出を出すだけ
住所と名前を書くだけなので思ったよりあっけない
それさえ済めばあなたは起業家です

人を手伝ったり、
ボランティアに参加したりして自分の事を知ってもらおう

2年もそんな生活を続ければ確実にあなたの人生は変わる
これは会社に行きながらでも出来ると思う
程よく会社以外の知り合いが増えてきたら
あなたの見える景色は絶対に代わっている

起業に憧れている人は多いけど
きっかけは人それぞれ

チャンスはいつどのタイミングでやって来るのかわからないんだし
その日が来るまで一生懸命に今の仕事とそれ以外の時間を生きていてもいいんじゃない?

僕はそう思うよ。


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