見出し画像

最近気になる漫画とオススメ

・季節の変わり目ですね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。私は体調を崩しています。

・具備録のように最近の気になるマンガや、個人的に読んでよかったものについての話をしたいと思う。

血の轍

・「血の轍」と言う漫画、かなり気になる。

(こちらは「ゲーム散歩」シリーズの漫画版の動画。専門家視点で作品を知ることができるので好きなチャンネルだ)

・「惡の華」作者である押見さんの毒親をテーマにした、ずっしりと重い親子関係を描いた漫画。
現在は12巻まで出ているらしく、こちらのを見る限りでも読了できるかも心配なぐらいには心身ともにぐったりとする内容である。読む前であるので、内容はこの動画をみていただければと思っている。

・私は作品を鑑賞するときにどっぷりと没入してしまうため、さらっと紹介動画を見ただけでも心が重たくなってしまった。
しかし、圧倒的画力と描写の細かさにかなり興味が強い。読んだらまた感想を載せられたらいいな。

・ホラーが苦手だ。

・言わずとも絶叫系の乗り物も乗れない。自分の準備ができていない状態でドキッとさせられるのがどうも合わないなと感じる。
準備ができれば良いと言うわけではないので、生涯バンジージャンプもすることはないと思うが、ホラーや絶叫をものともしない人間には憧れはある。

・それでいても、この作品は読み切りたいという気持ちが強い。

・ホラーと言えば「青野くんに触りたいから死にたい」という漫画。

青野くんに触りたいから死にたい

・ドラマもやっていたらしい。
かなり前からネットで話題ではあったが、「青野くん」という過去いたアルファツイッタラーの事を都度思い出すだけで、作品を読み始めるまで至らなかった。上京する私に「広い世界を知ってへこたれるなよ」とリプしてくれたあの人、元気にしていらっしゃるのかな。

・話を戻すと、こちらの漫画はつい最近、最新話まで一気読みした。
途中で飽きることもなく全9巻スッと読めるのだから、長い題名やドラマ告知のキャッチコピーになんとなく嫌悪感を感じている人はひとまず1巻だけ読んでみてほしい。

・開始数ページの日常から匂う「こいつはヤバいな」という異常さに背中を押しやられて、ストーリーが進んでいく中で読者への裏切りの怒涛の連続ですっかりファンになってしまった。
褒め言葉として序盤から「とち狂ってる」んだけど、それを平穏そうに見せる技術に感動してしまった。漫画家という職、ヤバいよ。

・この作品からなんとなくの内容を想像できてしまって未読である方ほど、読んでみていただきたい。

Sランクパーティから解雇された【呪具師】


・「Sランクパーティから解雇された【呪具師】」という漫画は、いわゆる「なろう系」の本で、あまり詳しくないジャンルではあったが面白かった。

・内容はもちろんのこと、作画担当の小川錦さん。漫画技術の素晴らしさに惚れ惚れしてしまった。
バトルものの作品に触れてきた作画の方なのかな、と思って過去作品をチェックしたが、調べる限り今回が初めてのバトル漫画らしい。描写のこなれ感が1巻1話から素晴らしいので、ストーリーも含め、マイページすごいものを見たなという気持ちにさせられる。

・情報量があるのにスッキリと整頓された描写ができる方はなかなかいないように思う。キャラクターの動きや表情も豊かで、ファンタジー系に慣れていない私でも面白く読めた気がする。続きを待ちわびている。

左利きのエレン

・個人的にここ数年読んだマンガの中で、このマンガ抜きでは話にならないぐらいの超大作。ひとまず本編は完結したが、Another Storiesということで続編が続いている状態である。
それでも1話1話のインパクトというか、1話読んだだけでブワッと鳥肌が立つような熱さを持つマンガは他にあるのだろうか。

・内容としては、凡人である「光一」という主人公が、天才少女「エレン」に出会うお話。広告代理店に入社し勤めるも、デザイナーとしてキャリアアップに悩みもがく。学生時代から会社員時代まで、さまざまなタイミングで出会った人がそれぞれ交錯しながらも、光一は変化してゆく…と言った流れ。

・ネタバレは避けたいのでふわっとした表現になってしまったが、現代社会の会社員が主人公であるのにも、きちんと「少年ジャンプ」であるのがすごいところ。バトルシーンなんて存在するはずもないのに、込み上げてくるワクワクや突き動かされるような衝動、泥臭さや汗臭さもバトルマンガそのもの。

・「天才になれなかった全ての人へ」というキャッチコピーも素晴らしい。働く世代の私たちにグッと響くセリフや場面が多々あるので愛読している。

終わり

・ザ・ファブルも全部読んでいるので、その話もしたかったけど長くなりそうなので次回…
そういえば昨年「静かなるドン」を読了して(108巻)、その最終巻に描かれている某国内観光スポットに最近行けたので満足している。

・聖地巡礼という程でもなくたまたま行けたのだが、こういった創作と現実の境界があやふやになる感覚は好きな人は多いのではないか。
作者が創造した、いわば「架空のもの」に皆近づきたくて、マンガの中で描かれている実際にある土地へ行ったり、等身大パネルと記念写真を撮ったり、コスプレや二次創作をする人もいる。

・そういえば昔読んだ「銀魂」の読者質問ページで、作者が「銀魂という作品は僕の手を離れて、皆の共通認識として違う場所にある」と言ったような内容があったのが印象的である。かなりうるおぼえだが。

・漫画家は、「ものがたりを創造し、表現する」だけの行為にとどまらず、上記に書いたように、一つの世界を構築してしまっているような、もっと偉大な事を成し遂げているように思い、年々漫画家という職業の偉大さを感じている。

・漫画家すごいよ。

・この記事の冒頭で紹介した動画に、「(中略)自分が引っかかっていることを投影させて、キャラクターにそれを突き詰めてもらって、そうするとどこかに行き着くのでそれで楽になる」と言った作者コメントがあって、漫画を書くことは自己セラピーにもなっているというお話があった。

・漫画家にとっても読者にとっても漫画というものは偉大なのだな。

・20代後半に差し掛かり、改めて漫画の良さに気づく。
これからもたくさん読んでいきたい。

2022/06/08

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?