10年間で15冊手帳を使ってみて

最初にお伝えしたいのが、私は全くマメなタイプではないこと。
そもそも習慣づけは苦手だし、字も走り書きで汚くデコレーションと無縁だなあと思うこともある。

けれど、手帳を手にしてから思考の語源化が上手くなった実感があり、コミュニケーションも同時に上達した実感があった。そういえば最初に手帳を手にしてから10年経ったな、と思い今まで使用した15冊の手帳について書き残そうと思う。

時系列順に使用したツールをまとめてみたので、上から順々に読んでくれるとそれに至った経緯がわかっていただけると思う。
サイトもまとめているので、手帳探しのひとつの参考にもなればなと思う。

それでは1冊目に手に入れた手帳から。


【能率手帳】2冊

高校1年生。
通っていた高校が進学校と名乗る高校で、能率手帳の毎日の提出が誰もの宿題だった。他にも、新聞の社説を切り抜き、重要部分を蛍光ペンで引いた上で要約をするなど学習外にも力を入れていた学校だった。

私は1日のスケジュールをきれいに紙面にまとめることが苦ではなかったため、デザイン性に優れた能率手帳は丁寧に使っていた。

そもそも中学3年間「生活記録ノート」という授業科目と感想を記録する簡易的な冊子があったので、能率手帳は習慣には早く根付いた。

【ほぼ日手帳 文庫本サイズ】5冊

手帳でスケジュールをまとめることや、ペンを持ち内容を書きまとめる気持ちよさを知った私は、Webでほぼ日手帳を買うことになった。

私が住むのは本屋も満足に行けない田舎だったため、ほぼ日手帳がWebサイトに力を入れてくれたお陰で無事手に取ることが出来たのだろう。
当時2013年の高校1年生。ナイスセレクトだった思う。

こちらは1日に贅沢に1P使用することができ、能率手帳と違い学校に提出義務もないものなので自由に思いの丈を記していた。

カバー付きのこちらも別年に購入したが、いつ見ても素晴らしいと思えるもので、何年経っても心ときめくデザインである。

高校2年生で私は他校へ編入をすることになったので、日々心に抱える物事は多くほぼ日手帳が言葉通り心の受け皿となってくれた。

夏のまだ日も明けぬ午前5時に、鳥のさえずりを聞きながら書いたこともあったし、夜更けに泣きながら書き殴ったこともあった。

もう手帳は手放したので、その思いには触れられないのだけれども。

【キャラクター手帳】3冊

高校編入から、卒業を目指すまでの期間にこちらを買った。
2023年の今も続くデイリーの日記をつけながら、マンスリーの予定も残すというスタイルがここで確立されたのだと思う。

このとき、ポケモンセンターで買ったスケジュール帳、そしてほぼ日手帳の2つでスケジュールを組みながら日々の日記もつけていた。

もう一度伝えておきたいのが「毎日欠かさず書いて全ページぎっしり」ができない程、大雑把な性格のため数ヶ月分未記入ということも珍しくない。
そもそも、学生時代の「生活習慣ノート」は未提出率クラストップで担任を困らせ、不良とはまた違う隠れた問題児の自覚はあった。

それでも、今こうして続けているからいいよね。

【LifeBear】7年

上京が決定し慌ただしくなってきた頃、マンスリーの手帳を手放してから現在まで続けているスケジュール管理アプリ。
シンプルなデザインで周囲の人も多く使用しているが、ライトにもヘビーにも使い分けられる、適度な使用感で私は大好きだ。

あえてスケジュールにTODOを書いたり、紙の手帳的な使い方ができるのが私好みで毎日使用している。
記録として何年も遡れるので、具体的な日付が必要な通院履歴などを調べるときに助かっている。

【ミドリ Notebook Diary、日の長さを感じる手帳】2冊

専門学生で多忙な日々になる中、なかなかほぼ日手帳の記入が追いつかなくなってきた。その時に「余白を生かす」というコンセプトに惹かれ購入したミドリ。

枠内に色々と書き込むのではなく、余白だからこそ「何を書こう」と自由に記入させてくれるこの手帳は、日々小さなタスクに追われている私にはピッタリだった。

余白ページもたんまりと用意されていて、「今日はたくさん気持ちを手帳にぶつけたいな」といういっぱいいっぱいの日にも、充分すぎるぐらい気持ちをぶつけられた。
左上に日付を書いて、あとは気持ちが落ち着くまで思ったことを全て書く。箇条書きで書いても図表を書いてもなんでもよし。
面白いもので気持ちが落ち着いてくると筆跡に落ち着きが戻ってくる。

筆跡はその人を表すと言うけど、自分の日記を見てよくそう思う。

就職してからは同じミドリのこちらを買った。
日の出と日の入りが淡いグラデーションで表現されており、太陽の動きという自然と生活をリンクさせ、日々の落ち着きを取り戻せそうな素敵なコンセプトの手帳。

【MOODA】3年

デイリーの手帳を手放してから日々の記憶がすっぽ抜けた実感があった。流れるように進む日々に危機感を感じ「ひとこと日記」を始めた。

これがかなり相性が良くて現在まで欠かさず続けているのだが(忘れても月1日ぐらい!)、おすすめポイントは別の記事に書いてあるので読んでほしい。

→別記事はこちらから(note)

出先でもデイリーの日記を書くことができる手軽さはまとまった時間が作れない人にはピッタリで、上記の「LifeBear」と合わせて使っている。

【無印良品スケジュール帳、デスクノート】2冊

アプリで管理できるようになってから、スケジュール管理と日記問題は解決したように思えたけれど、やはり紙に書きたい気持ちはあった。

というのも、紙に書くときの方が1.5倍から2倍ぐらい思考が広げられる実感があるからだ。スマホやPCで文字を入力するより、ペンで文字を書いた方が時間はかかる。デメリットのように思えるが、その時間で内面に向かい合ったり、見えてない問題に気づけたりする経験があるので、紙に書くときはまた違う脳の使い方をしているんじゃないかと思う。

ビジネス本でも、紙面でのアイデア出しを推奨していることが多い。私は専門家ではないから一人の意見として聞いてほしいが。

そして、数週間単位の仕事などは、まず紙でおおよそ予定を立ててからアプリに重要事項だけ記入するという流れができた。

デスクノート(PCのキーボードサイズの手帳)は、完全に仕事中の記録として日常から切り離して使っている。

仕事柄、自分で決めるスケジュールを組み立てる必要があり、その作業を紙面上するわけだが、年度や月が入ってないシンプルなノートも試しに3冊買った。
しかし、そちらは正直続かなかった。

スケジュール管理のメモ書きのような扱いをしたかったが、真っ白なページだと自分ごとのように思えない。
やはり自由すぎるのも扱いが難しいのだなとよく思う。

【ほぼ日手帳 ウイークリー】1冊

手帳を初めて持ってから10年、現在手元にある手帳は、ほぼ日手帳だ。

やはり5冊使ってきて、使用感の良さを知っているからもう一度使いたいなと思ったのと、上記で散々言ってきたように紙に書くことの大切さを感じているから、今年も手帳を持つことに決めた。

アプリのスケジュールを基本としながら、アプリで日記をつけながら、ここにはざっくりとした予定の組み立てだけしている。
「どうしても紙に気持ちを書き出してまとめたい」といった気分の時には空きページに思う存分書いて、1年の記録として冊子に残しておく。手帳の良さとはそういうところのように思う。

道迷った時に、過去書いた文章が現在の正解になっていたり、真剣に1つの考えに集中したからこそ次の考えに至れるのだと。

終わりに

1年の記録として冊子に残しておくと言ったけれど、現在その合計15冊のほとんどが手元にない。

ある時期まで全て残しておいたのだが、辛い出来事があった年度の手帳に対して嫌なイメージを持つようになったのだ。
押し入れにしまい込んでも「あそこには嫌な気持ちになる物がある」と日常的に思うようになってからは、手放した方が良いと直感的に思った。

嫌なことがあったら紙に書いてビリビリに破いてしまおう、と良く言われるが、書くことで役目を終えたと思って手放した方が良いんじゃないか。
人間の意識なんて脳のほんのちょっとの容量で、無意識で良くない出来事をリフレインしていたら辛い時期を過ごしているのと同じではないかと私は感じた。

だから、手帳を続けることはこのnoteで薦めているけど、いつまでも保管するかについてはよく考えた方が良いと思う。
金銭的な記録や医療経過など残した方が良いものはあるが。

しかし、「手帳で日々を記録し残すことが大切」ではなく「手帳は過去より今を良くするための思考の材料」だと私は思うので、不必要な手帳は手放してほしい。過去にすがっては今を生きれないし、荷物は軽く歩んでほしいから。

それでも私はこれから手帳を持つし日記を書き続けるので、また新たな使い方を見つけたりおすすめがあったらnoteで投稿したいと思う。

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございます。

日記に残したいと思えるような素敵な出来事がありますように。




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