壱稀

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ヘッダーは@yoru_naka様 アイコンは@thk_41様 それぞれお借りしています @ ただの文字打ち @ 目新しいものをはじめてみた

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鳥類弁護士の事件簿 感想

一時期話題になっていたゲームがまた話題になっていたのでDLしてみた。コレはそれだけの話。 値段にしては内容が短いとは聞いていてDLしたけれど、確かに短い。けれどこれだけ短くてもマルチエンドはどれもビターで高級ショコラのような味がするので、結果的に音と絵の付いたハードカバーを買ったとでも思うのが良さそうだ。正月休みが終わる直前にDLしたけれど、結果として一週間ほどで全エンドを見ることが出来た。プレイ時間としては6時間あったかなかったか程度だ。 細かい選択肢の違いは読み切れてな

    • リア王密室に死す / 感想

      ミステリのネタバレなど御法度だという方は急いで回れ右していただきたい。この記事はネタバレに配慮をしないことを明記しておく。 龍神池の小さな死体を読んでからカジタツこと梶龍雄を気にし始め、このたび二作目の新装版、リア王密室に死すを読んだ。 戦後の空気感、ナンバースクールという学校でありながら当時の日本からすれば開放的で自由な学校の寮の密室で「リア王」とあだ名される優秀な生徒が亡くなった――そんな出だしの青春ミステリ小説だ。 青春ミステリ小説だなんて言うと敬遠する方も多かろう

      • すずめの戸締まり / 感想

        ツイッターで書いた感想のまとめ直しです。散文。いつもと語調が違います。 ダイジンのすずめの子にはなれなかったよ、が心に刺さりすぎてダメです。 「うちの子になる?」と言われた途端のつややかっぷりがあまりに可愛くて大嫌いって言われてからシオシオになるの本当にもう 本当にもう  ありがとうって言われてつやつやに戻ったのが唯一の救いというか… すずめと遊ぶ…………………(大ダメージ ダイジンは「人が死ぬよ」「いっぱい死ぬ」「すずめすき」と本当しか喋らないから……導いてただけなのに…

        • 占ってもらった話 その2

          ずいぶんと月日が経ってしまった。思いたっても腰が重くて仕方ない人生を送っている者である。 京都に行こうの軽さで占いに行った。かつて訪れてからもう十年以上経っていて、データも残って居ないと思っていたけれど、占い師さんは言った。「いちどデータが飛んでしまったんですけど、タフに生き残ったデータが残ってました!」我ながら妙なところで気合いが入っているものだ。 職場を放逐されかけていた私はそのことを相談した。私はずいぶん鈍感な方で、人に何をされてもそんなものかとスルーしがちなのだけ

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        • 占い
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          Missingシリーズ / 甲田学人

          懐かしいと思う方も多いだろう。Missingシリーズといえば美麗な挿絵とその精密で凄惨なホラー描写で人気になった、当時はライトノベルの先駆けだった。現在新装版が刊行されており、かつて青春を彩ったシリーズを買い直している。 Missingと出会ったのはライトノベルというのが流行りだした矢先だった。それまではギャグテイストのものが多く、あまり手を出していなかったレーベルだったのだけれど、その美麗な表紙に惹かれて買ったのが運の尽き。 ホラーが苦手だった私は震えながら夜を過ごしたの

          Missingシリーズ / 甲田学人

          狐晴明九尾狩/感想

          また見事に一ヶ月音沙汰のない。手に負えないやる気である。 どうもエンジンが掛かるのに一月必要なようで、もういつの間にか一ヶ月ほど前に見た、ゲキシネの狐晴明九尾狩を思い出しながらのんびり語ることにする。 とはいえ、一ヶ月も前のことであるので(メモもよく取ってなくて我ながらいっそ感心してしまう)、おおよそ記憶をなぞりながらになる。たいした感想にはならないけれど、一ヶ月たっても感想をしたためたくなるほどのゲキシネであったことは保証できるというものだ。 中盤にさしかかったあたりで

          狐晴明九尾狩/感想

          密室の如き籠もるもの/感想

          一日一冊、読める人間だった。そんな事を思い出しながら、三津田信三著の刀城言耶シリーズ初の短編集を読破した。 いつ買ったかという野暮な問いは辞めて貰おう。五年は前だったと思う。新刊指定されていたんじゃないかしら。 当時半分くらいまで読み進めていたおかげもあるかも知れないが、話の内容はほぼ覚えていなかった。 この短編集の面白いところは、まず探偵不在の事件のあらましを丁寧に描写したあと、解決編として探偵が現われる点だと思う。手法としてはよくある手法かもしれないが、短編全てがその方

          密室の如き籠もるもの/感想

          龍神池の小さな死体/感想

          一ヶ月ぶりに戻ってきた。何をしていたかといわれたら、ぼーっとしていた。 退職してからぶっつりと糸が切れて、気づいたら今だった。そして気づいてから何をしたかというと、本を読んでいたのだ。 急に本が好きだったことを思い出して、急に積み上がった積ん読を消化し始めた。これは勝ち目のない戦いだ。本屋に行くたび何かを買ってくる癖は、そろそろ治したい。 タイトル通り、徳間文庫の復刊シリーズということで見かけた本を買ってきた。未読を増やすな。増やした。 今回感想を書き連ねたいのは、1985

          龍神池の小さな死体/感想

          雨が降った

          ぜんぜん無事じゃないけど退職をした。気づいたら二桁も働いていた。我ながらよく続いた物だ。 まだまだずっと働きたかった。医療業界で一番変化のある場所だった。その変化のために、めちゃくちゃ勉強していた。置いて行かれたくなかったし、誰より詳しくなるくらいの勢いでやらないと自分は抜けが多いので。 抜けの多い人生なのである。正直ちょっと足りてないのだ。でもそれを補うために頑張っていて、評価もして貰っていたので、頑張れていたのだろう。自分で言う「頑張っていた」はただの独りよがりだけれ

          雨が降った

          采配

          みごとに二週間坊主になっているいちである。我が輩は猫である以上に揺るがない事実だ。 ゴールデンウィークに何かしていたというわけでもなく。ただいつもと違う生活にいろいろ完全に乱されてしまった。 五月病とは職業柄縁が無かったけれど、こんな風に長期の休みがあってやることがないなんてことになれば、そりゃ、体調もガタガタに崩れちゃうよな。判る気がした。 さて、実は学生時代以来のプー太郎生活が始まってしまっている。強制的に休まされていたのだが、ずるずると休み続ける羽目になりそうだった

          noteをはじめて8年とはいえども

          しばらく放置していたのでなんとなく罪悪感をおぼえてしまう。八年何してたんだろうな。 ところでうちには美人の猫が居る。ただひたすら美人だ。誰に写真を見せても美人と言ってもらえるのでたぶん万人受けする美人だ。高貴な顔に似合わず少しお馬鹿で乱暴者だけれどそこがかわいい。 美人は三日で飽きるとかいうけれど、猫に関して言えば負け惜しみなのではないか。そんな気がするくらい、猫の美人さを見て飽きたと言うことがない。しあわせである。 ひなたぼっこしている猫を見ながら遠くをみていられる、

          noteをはじめて8年とはいえども

          ほらみろ三日坊主

          真っ白なノートに三日以上続いてるだけで充分エライ いちです。 いちと言うHN、もうかれこれ20年以上いろいろ姿形を変えて使っているけれど、なんだかもうこんなに名乗ってると本名より本名っぽくなってきますね。いちかぜろか、どうせなら実入りのある"いち"がいい。そんな気持ちもぜろじゃないです。 元は魔導物語というゲームのイラストレーターだった「壱」さんから漢字をいただいて名乗っていたのに、いつの間にか縮んで「いち」になるんですから面白いですね。あやかれているかというと、イラストレ

          ほらみろ三日坊主

          気力が一番大切

          祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、から始まる物語のことを、急に気にし始めた。大河ドラマにもなっているし、本屋にはスペースが広々と取られているし、入門にはほどよい時期なのかもしれない。 とはいえ、登場人物大半「義」と「盛」を辞めていただけないだろうか。あとせめて「藤原」も。 あと急に出てくる甥だとか姪だとかも。誰? こんなに時間がある時期ももうないかもしれない。と同時に、気力がなければやれないことがあまりにも多くて辟易する。 時間が足りない、とつい言ってしまうが、人間に

          気力が一番大切

          どうしてどうしようも無く暑いのか

          何が悲しくて日本という国は夏を用意したんだろう。そう思って空を見上げるくらいに夏が苦手だ。 同じだけ冬が苦手な方も居るだろうけれど、私は夏にこそ恨み言を言うしか無い。そんなに暑くなくていいじゃないか。 夕方にサッと空が分厚い雲に覆われて、ザッと降る夕立のことは好きだ。夕立が上がったあとの、暑くも晴れやかなすがすがしさが好きだ。ヒマワリは陽に顔をかざして、朝顔は夕にしぼむ。 青々とした木々にしたたる雫も、雨音と競い合う蝉時雨も、夏の風物詩は全て好きだ。きりが無いくらい。 でも

          どうしてどうしようも無く暑いのか

          あの緻密な塔に一目惚れ

          それを見て、行きたいと思ったのがいつが始まりだったかと言われてもとうに思い出せないくらい、昔から、一度は行ってみたい場所である。それはおそらく建築されたころから有名で話題性があって、それでいてあまりの緻密さに今も完成していない建物、そう、サクラダファミリアだ。 あの壮大な塔を戴く建物が何なのかを知ったのはわりに最近で、私はずっとあれを建築中のビルか建築中のマンションだと思っていた。今風に言えばデザイナーズマンションというべきか。ガウディは住居デザインもしているので、あながち

          あの緻密な塔に一目惚れ

          書き心地

          字は上手くない。というか汚い方である。 女性らしい丸文字に憧れたり、女性っぽいくせ字を羨んだりしてきたが、依然私の字は男っぽい汚文字である。一応ペン字だとか、硬筆習字なども習ったのに改善されないとなると、私の努力不足というよりはもう持って生まれた個性だと思うしかないような気すらしてくる。 そんな私が紙の書き心地の話なんかをするのだから奇っ怪であるけれど、昔からわら半紙が好きだった。鉛筆が引っかかるあの粗悪な紙がすごく好きだった。シャーペンの芯は削れるし、鉛筆だとすぐ手に粉

          書き心地