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西田理一郎「アフター時代のトラベルトランスフォーメーション」

・本書は、コミュニケーションを売りの構造に結びつけるマーケティング&クリエイティブプロデューサーの著者が、旅を通じて、自らの幸福をリデザインするきっかけを探すために執筆した1冊。

・コロナがもたらした環境変化によって、個々のビジネスパーソンと会社との関係も、大きなパラダイムシフトの時代を迎えようとしている。定年まで大過なす勤め上げる「就社」を前提とした「メンバーシップ型雇用」から、ジョブディススプリクションをもとに、そのポストに相応しいスキルや経験を重視する「ジョブ型雇用」へのシフトが加速していく。この変化は、市場競争力の高いジョブスキルや経験を有しているビジネスパーソンにとっては大きなアドバンテージになる。会社という「箱」にとらわれず、そのジョブスキルをもとに複数の会社で仕事をしたり、フリーランスな働き方をするなど、ワークスタイルの自由度が高まり、選択肢が増えるから。

・このコロナ禍において、時間をお金に変えるような労働集約型産業の収入は減少傾向にある。収入を増やしているのは、時間ではなく「価値」をお金に換えた人たちなのである。

・「旅」は、課題の発見や解決につながる洞察力と感性が磨かれ!それでいて研修やセミナーより何倍も刺激に満ちていて、五感をフルに揺さぶることができる。海外の旅の経験は、日本において常識とされている固定概念をぶち壊す貴重な経験をもたらしてくれる。

・ある調査の世界のパスポートランキングで、日本のパスポートが世界最強となった。日本はビザなしで入国できる国が191カ国におよび、世界でトップなのである。しかし、日本のパスポートほゆうりつは23.7%でわずかに4人に1人。対してアメリカは42%、カナダは66%、イギリスは76%で日本人の保有率がいかに低いかということがわかる。

本書は、「旅がもたらす自己成長について」「世界の富裕層の旅の現状」「五感を呼び覚ます旅とは何か」「旅と仕事を掛け合わせた事例(ワーケーションなど)」など、読んだ人が旅行に行きたくなるようなトラベルブックとなっている。
※本当はもっと紹介したいことがたくさんあります!

#瞬読アウトプット  #1分書評 #ゴマブックス #旅

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