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ソフィー・モート[著]長澤あかね[訳]「やり抜く自分に変わる1秒習慣」

・本書は、Instagramやブログ、オンライン診療を通じて情動的幸福を提供するセラピーの普及に努め、5000人以上のメンタルヘルスを支援してきた臨床心理学者の著者が、人生が劇的に好転し、やり抜く自分に変わる「1秒習慣」習慣のメソッドについて解説した1冊。

・人間は「習慣の生き物」であり、「歯を磨き、朝のコーヒーを淹れ、服を着替える」など、毎日同じ動作をして、繰り返しの人生を生きている。
・どれも頻繁にしていることだから、自分の意思でしているつもりでいるが、実は強い欲求や環境内の何かに引き起こされた習慣的な行動パターンに陥っているに過ぎない。
・1日に約16時間起きている人なら、選んで行動している時間は平均で8時間を少し超えた程度である。つまり、80歳まで生きる場合、気をつけていないと32年間も夢遊病者のように生きることになるのだ。
・習慣は生まれながらのものではなく、歯磨きも強制されて繰り返すうちに、考えなくても毎日やれるようになり、自分に言い聞かせるエネルギーを節約できている。
・習慣がなかったら、起きている間はずっと、何をするにも逐一考えなくてはならず、時間がかかって疲労困憊してしまうだろう。つまり、習慣のおかげでラクに暮らせているのだ。
・問題は、古い習慣を捨てて新しい習慣を身につけるのが難しいことである。それには継続的な努力が必要だし、習慣の仕組みを深く理解していなくてはならない。
※「どのように習慣はつくられるのか?」の詳細については、本書をお読みください。

・新しい習慣を身につける一番ラクな方法は、時間単位の厳しいスケジュールではなく、すでにある習慣を新しく加えたい習慣のきっかけに使うことである。
・たとえば、水を飲む習慣を身に付けたい場合、「1時間ごとに水を飲む」ではなく、「立ち上がるたびにデスクに置いた水を飲み干す」といったふうに、すでにある習慣に新しい習慣を積み重ねるのだ。そうすれば、何度も繰り返すうちに、そもそもきっかけはあるのだから、新しい無意識の習慣になるのだ。
・さらにうまくやるために、「体内時計も活用する」とよいだろう。
・人は、目覚めてから最初の8時間は、脳内の化学物質が最も難しい仕事をこなす準備を整えている。この時間が、とくに難しい新たな習慣を実行すべき時間帯なのだ。新しいことや難しいことをしなくてはならないときに生じる、抵抗と対峙できる可能性が一番高いからだ。
※次の8時間、1日の最後の8時間はどのような活動を組み込めばよいかについて書かれているが、詳細は本書をお読みください。

・本書は、「習慣」「発見的手法(ヒューリスティックス)」「自己破壊(セルフ・サボタージュ)」「ドラマ」「歴史」という章で構成されており、「『たった1秒』で集中できる方法とは」「新しい習慣を根づかせる「スケジュール」のコツ」「自分が人生で大切にしているものを知る方法」「同じ失敗を繰り返してしまう理由」「人間は◯◯に従って生きている」など、習慣のメカニズムを知り、さらに先のステップへと歩を進めるための1秒習慣のメソッドについて解説した内容となっている。
※習慣のメカニズムや1秒習慣のメソッドなど、本書で紹介されている内容は、「悪い習慣から脱出するためのヒント31」としてまとめられており、読んだ人が少しでも行き詰まりを感じた際に、戻れるような仕組みになっている。また、1秒習慣を身につけるためのエクササイズも巻末に収録されている。

悪い習慣から脱出し、理想とする習慣を身に付けたい方は、本書をお手に取ってみてください。人生が好転するきっかけになれば幸いです。

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