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スクタリウともこ「ルーマニアクッキング ヴィーガンデトックスレシピ45」

・本書は、コック歴30年の夫の伯母からルーマニア家庭料理を習い、日本に帰国後、自宅にてルーマニア料理教室を主宰し、約900人の方々にルーマニア料理を伝えているルーマニア料理研究家である著者が、健康的にダイエットにも効果的な「ルーマニア式 簡単デトックスレシピ」を紹介した1冊。

・ルーマニア料理は、隣国の旧ユーゴスラビアやブルガリアと比べ、トルコ料理の影響が比較的少ないことが特徴で、セルビア料理、オーストリア料理、ハンガリー料理の影響が見られる。
・郷土の煮込み料理やスープの種類が多く、ボルシチや、ムサカやグラーシュなどの周辺の料理も食文化に随所、取り入れられている。
・主食は、基本はパンだが、料理によってはママリガというトウモロコシを粗く挽いて粉にし、お粥のように煮てから、牛乳やバターを混ぜ込んで食べたりもしている(牛乳・バターを入れず、お湯で溶くだけのこともある)。
※ママリガは主に、著者が住んでいたモルドヴァ地方で主食として食べているが、首都があるブカレストでは付け合わせとして食べるとのこと。

・ルーマニアには、「肉断食」(ポスト)の時期があり、この時期になると、肉以外にも、卵、チーズ、バター、牛乳など動物性のものを一切抜くようになる。ただし肉断食中でもルーマニア正教カレンダーの中にある「魚」の絵が描いてある日があり、その日は魚を食べてもOKである。
※肉断食(ポスト)の詳細(時期や守る家庭とそうでない家庭の違いなど)については本書をご覧ください。

簡単ルーマニアヴィーガンデトックスレシピ(一部)

レシピ1 サルマーレ(Sarmale)・・・ルーマニア式ロールキャベツ
・ルーマニアの伝統的料理と言えば「サルマーレ」であり、小さく包み放射線状に鍋に敷き詰めていくのが特徴。
・通常はお肉とお米を中に入れるが、肉断食の時期にはお米、野菜、ナッツ類を入れる。

・材料はキャベツ、玉ねぎ、ニンジン、お米らマッシュルーム、くるみ、ローレル、トマト、ハーブブイヨン(ベジータ)などであり、ルーマニアでは通常発酵したキャベツでつくったり、ぶどうの酢漬けでつくることもある。
※つくり方の詳細については、本書(56ページ〜57ページ)をご覧ください。

レシピ34 スパ デ ペリショアーレ・・・小麦粉団子のスープ
・ペリショアーレとは、ルーマニアで「肉団子」という意味であり、こちらのレシピは肉断食のメニューなので、肉のお団子の代わりに、小麦粉団子(日本でいう"すいとん"のような感じ)でつくる。
・肉断食中は野菜が多く、消化が早くお腹がすくこともあるが、この小麦粉団子は腹持ちがよい。

・材料は、玉ねぎ、ニンジン、セロリ、パプリカなどの野菜、小麦粉、レモン果汁、ハーブブイヨンなどであり、炒めた野菜をお湯の中に投入し、味を整え、泡立て器で混ぜてつくった小麦粉団子を入れるというもの。
※材料ならびにつくり方についての詳細は本書をご覧ください。

・本書では、「「ルーマニア」と私の出会い」「簡単ルーマニアヴィーガンデトックスレシピ 前半25レシピ・後半20レシピ」「ルーマニア人の食生活&伝統行事」という章で構成されており、ルーマニア料理のレシピだけでなく、著者がルーマニア料理との出会いから、現在に至るまでのストーリー、ルーマニアの魅力などについて紹介した内容となっている。

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