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野口雄志「働くことは人生だ!君たちはどう「はたらく」か? AI時代の「働き方」トランスフォーメーション」

・本書は、コンサルティング会社経営、大学の客員講師、セミナー講師、タレント業など、様々な仕事を楽しみながら働く1953年生まれの著者による、これから働きはじめる人や、すでに働いているものの働き方に悩んでいる方に向けて、明日からの活動や思考の方法をわかりやすく解説した1冊。

・働くは一説によると、「はた(傍=周りの人)」を「らく(楽)」することから成り立っている。「自分が動くことによって、自分以外の誰かがらくになる」と考えると、私たちは自分という存在の意味に気づくことができる。自分ではその意味に気がついていなかったとしても、実際に影響を受けたメンバーは「あなたの動きのおかげで楽になった」と感じるケースが少なくない。また、誰かが強くアピールしなくても、周囲からしっかりと評価を受けていることがある。

・「組織に貢献する=組織のなかで活きる」ということ。配属先が希望した場所ではなくても、経験を重ねるために与えられた配属先で最大限の努力を重ねることが大事。すべてをポジティブに捉えて、自分の力へと変えていく姿勢がとても重要になってくる。まずは3年間、頑張って1つの仕事に没頭すれば、良い点も悪い点も理解することができる。

・組織で生きる=(活きる)ということは、
①チームプレーを楽しむこと
②組織を客観的に見られること
③自分の想いを大切にすること
④自分の信念に忠実であること
の4つのスタンスを大切にしていくことに他ならないと著者は学んできた。
これらに反した働き方は、あなただけでなく、組織の仲間、あなたの家族など、誰も幸せにすることはできない。

・楽しく「働く」ためには、
①基本は絶対に守る(ルール・約束・時間)
②歯車にならずに自分で考えること
③信頼感をすべてに優先させる
④笑顔の似合う人になる
⑤常に夢を持ち続けている
⑥成功するという想いを持って働く
という6つのポイントがある。
(詳細については本書をご覧ください)

・自分の仕事を「工程」として捉えること。私たちの仕事の結果=出力は、別の誰かの入力になっている。どこかの出力に問題があれば、次の工程での仕事がすべて、ダメになってしまうかもしれない。そのような事態だけは、何があっても避けなければならないので、後工程はすべて「お客様」という認識で、品質にこだわっていく必要がある。

・ミスは誰にでも起こりうること。ミスを克服するには、ミスをミスとして認める「潔さ」を持つことと、起こしてしまったミスに対してリカバリーを実施すること。この2つがしっかりできる人は、ミスの経験を信頼に変えることさえできると言える。

本書では、「働くとはどういうことか」「組織で生きる(活きる)ということについて」「楽しく働くための6つのポイント」「働くことのさらなる楽しみ方(新人研修期間など)」「仕事の厳しさについて」「仕事の厳しさの乗り越え方」など、人生をより楽しむ生き方、働き方のスタンスについてわかりやすく紹介している。

20代前半のこれから働き始めようとしている方々だけでなく、「働く」ことについてこれから考えたい方はぜひ本書を手に取ってみてください。
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