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柴田昌孝「店長の鬼100則」

・本書は、地元富山の家業の洋装店を継ぎ、路面1店舗から自ら店長としてスタッフ育成し、わずか8年で42店舗、150名、年商30億のアパレル専門店企業に成長させ、社長時代の20年で、出店した店舗数が、のべ70店舗、育成した自社の店長の数が、数百人にもなるという経歴をもち、現在は、店舗経営コンサルタントとして、年間数百人の専門店店長を指導する著者が、四苦八苦して、勝機を見出そうと頑張る店長の力に少しでも力になれるよう、今の環境・スタッフで繁盛店に生まれ変わるための100の法則について紹介した1冊。

店長の鬼100則(一部)

01 店長は完璧じゃなくていい!
・「完璧にできない悩み」というのは、店長ならだれもが抱える悩みであるが、結論から言うと、「店長は完璧ではなくていい!スタッフにも完璧を求めてはいけない」というのが著者の考えである。
・そもそも、店仕事に完璧なんてない。つねに不確定なものに対する対応こそが、店仕事であり、店長の仕事なのだ。
・著者は、「対応する仕事が完璧じゃないのに、完璧を求めるならば、間違いなくあなたはつぶれる!」と断言している。
・完璧でない自分を責め、完璧でないスタッフを責めるのは、店仕事では、自分も相手も必ず追い詰めることになる。多少のロスを見ることも、店仕事を続ける上で、大切なのだ。
※店長の振る舞い方についても触れられているが、詳細は本書をお読みください。

10 孤独ではなく、孤高であれ
・著者が出会った店長のひとりに、売り上げが低迷する店の店長がいる。その店長の店にいるスタッフに会うと、店長の悪口が出ており、完全に店長対スタッフという構図になっていた。
・店長は愛されないといけない。店長が嫌われ役になれば、きっとスタッフは指導を否定としてとらえ、改善しない。
・また、店長が孤独意識を持ったら、きっとスタッフは共感してくれずらますます店長は孤立し、店はまとまらない。
・挙句の果てに、スタッフは店自体が嫌になっていき、店は空中分解してしまうのだ。著者はそんな店を山ほど見てきたそう。
・店長が持つのは、孤独意識ではなく「孤高意識」である。
※「孤高意識」の詳細については、本書をお読みください。

・本書は、「Knowledge〜鬼の心得〜」「Achieving sales〜売上達成の鬼〜」「Store layout〜売り場作りの鬼〜」「Staff development〜スタッフ育成の鬼〜」という章で構成されており、
05 名販売員。名店長にあらず。
13 店が消すべきお客様の7つの不安
25 あなたの店が売れない理由10選
36「介護しないのも介護」の意味
42 やんちゃスタッフをどう育成するか?
58 あなたの3つの対人習慣が不満を生む
68 こんな人材は採用するな!
74 アフターケアコンタクトは最低3回
81「ありがとう」で店を埋め尽くせ
96 スタッフのSNSは絶対に見るな
といった店長だけてなく、店舗マネージャーや店舗オーナーなど、店舗ビジネスに携わるすべてのリーダーの方が必要な鬼100則が紹介された内容となっている。

本書の最後の最後に、著者の101個目のメッセージが収録されているが、詳細は本書をお読みください。

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