本園大介「その場で「聞く・まとめる・描く」グラレコの基本」

・本書は、大手通信関連会社に勤務する傍ら、グラフィックコミュニケータとして、企業や大学など、500件以上のイベントでグラフィックレコーディング(グラレコ)を担当した著者が、「わかりやすく描く」グラレコのノウハウを大公開した1冊。

・グラフィックレコーディング(以下、グラレコ)=絵でリアルタイムに記録すること。話を聞き、言葉や文字では見えづらいものを、グラフィックで可視化・整理することによってら物事の本質への理解が深まり、対話できることがグラレコの魅力。

・グラレコは、「絵の上手下手」よりも「わかりやすく描くこと」を強く意識すること。大事なのは「誰になにを伝えるか」である。話を聞き、誰に何を伝えたくて描いたのかを言葉で話し、コミュニケーションのきっかけにすればいい。

・グラレコをはじめるのに必要な道具は、紙とペンだけ。使うペンは、描いていて楽しいペンを使うのがいちばん。描く紙もA4用紙であれば、チラシでもなんでもいい。

・モノ「描くコツは、複雑に考えすぎず、シンプルに考えること。あらゆるモノは、3つの要素「◯(まる)・△(さんかく)・⬜︎(しかく)」にぶんかいできる。これらを組み合わせて描けば、ほぼどんな絵も描ける。

・本質を捉えて描くには、モノを構成する要素をよく見て、最低限どの要素を描けばいいかを考える。モノ。見るときの観察力が大切。いままでなんとなく見ていたモノをまじまじと見ると、細かな違いに気がつく。細かな「ほかとの違い」が、そのモノを認識するための重要なパーツであることが多い。

・イラストを描く習慣が身につけば、イラストのトレーニングにもなる。上達の早道はとにかくたくさん描くこと。描けば描くほど上達していくので、どんどん描くこと。

・本書では、グラレコの概要と活用方法(セミナー・1on1・会議など)、パーツ(モノ・人・似顔絵・文字・飾り」の描き方、グラレコの基本など、絵が下手な人でもグラレコをやりたいと思えるような内容が収録されている。

・グラレコ上達の近道は「学ぶ→描く→見せる」を繰り返すこと。この本を読んでもっとグラレコを勉強したいと思った人は、仲間を集めてグラレコ勉強会などを企画し、フィードバックをもらうことで、グラレコの引き出しが増え、上達のスピードが上がっていくと記載している。

グラレコをやりたい方、ご興味ある方は手に取っていただけたら幸いです。
(私も自分の手帳に絵を描きたくなりました)

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