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織田一彰「コンサルの武器 成果を出す人が必ず回避する11の論理バグ」

・本書は、日米で戦略コンサルタントとして活動し、帰国後はシリアルアントレプレナーとなり、多くの株式上場やM&Aを経験。現在は大学生キャリアスクールにて、ロジカルシンキングやケース面接対策、社会動向等の講座を担当するほか、日本や海外のトップ校にて経営やスタートアップ戦略を教えている著者が、仕事で結果を出したいと考えるビジネスパーソンに、ビジネスに役立つ「論理的な考え方」について紹介した1冊である。

・著者は、コンサルティング業界で30年以上経験を積んできて、自分を含め、論理を武器としているはずのコンサルタントでさえ頻繁にバグを起こすことを知っている。
・それを防ぐには、基本の「キ」にあたる最小単位の論理を学び直し、脳に棲みつくバグを根気よく追い出すしかないのだ。
・私たちは日ごろ、なにげなく考えて結論を出している。すると、知らず知らずのうちに論理的に誤った考え方をしてしまい、意味のない結論を導いたり無駄な努力を繰り返したりしていることがある。
・論理的に考え直せば、その誤りに気づくこともある。けれども、誤りの多くは自覚されないまま、人はほとんど反射的に誤った意思決定をしてしまうのだ。
・それを防ぐには、論理を理解し、意識して考えを修正していくほかない。本書ではその助けとなるように、11の病(論理バグ)の詳しい症状と処方箋を順番に解説している。

・11の病のひとつに、「マークシート病」がある。これは、
◇幸せとは経済的豊かさのことである
◇将来起業したいなら、A社に入社するのがよい
◇リーダーシップはどこで学べるのか?
などの文章を正しいと思ってしまう病のことであり、「答えが1つだけ」と仮定してしまうものである。
・また、「問題には答えがあり、その問題を解く方法がわかれば解ける」という答えが存在することを前提としている、という症状もある。
・論理的に考えようとするとき、そのために必要な情報や時間、判断するためのノウハウが足りないことがある。あらかじめ論理の限界を知っておくことで、無用な時間を使ったり過剰な期待をなくしたりすることもできる。
・論理は有用なツールだが、万能ではない。それを知っておくことで、この武器をより上手に使いこなせるようになるのだ。
※その対策(お薬)として、大きく3つ紹介されているが、詳細は本書をお読みください。

・本書は、「私たちはバグっている」「シンプルな論理」「現実世界の論理」「複雑さと構造化」「数と解釈」「問題解決の論理」という章で構成されており、
◇マークシート病
◇それだけじゃない病
◇二択病
◇一般化しすぎ病
◇ステレオタイプ病
◇フレームワーク
◇大きさオンチ病
◇因果相関混同病
◇思い込み病
◇犯人探し病
という合計11の論理バグの概要ならびに対策法について解説した内容となっている。

ビジネスにおいて「論理」という武器を活用されたい方は参考になる1冊ですので、ご興味ありましたら、ぜひご一読を。

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