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角谷リョウ「働くあなたの快眠地図」

・本書は、スリープコーチで、累計6万5000人の睡眠改善をサポートしてきた著者が、睡眠にまつわる悩みをすべて解決する一生モノよ快眠スキルを「快眠地図」としてわかりやすく解説した1冊。

・働く人にとって最も大事なのは、「食事」でも「運動」でもなく、「睡眠」である。睡眠は食事や運動よりもはるかにメンタル状態や幸福度と強い相関関係がある。睡眠が取れていないと、メンタルは落ち込み、幸福度は劇的に下がる。

・快眠の第一歩は、「基本的な1日の快眠パターン」を作ること。自分に合った朝の過ごし方、夜の過ごし方、自分に合った寝る時間と起きる時間など大まかに作り上げていく。次に自分の体質や仕事に合った快眠パターンを作って1週間快適に過ごせるようにする。それができるようになったら、どの季節でも、また季節の変わり目や繁忙期でも快眠できるようになり、1年中快眠できるようになる。

・快眠の超基本は、「その日のうちに心も体も十分回復すること」。数日睡眠が不足した場合、その分を余分に寝たら眠気は解消されるが、パフォーマンスは戻らないことが研究で分かっている。また、日本人は1日の体内時計が平均24時間9分で、1日(24時間)より9分長いことが分かっている。この体内時計のずれによる疲れは簡単に溜まってしまうので、毎日の快眠でリセットすることが最も簡単かつ効果がある。自分に合った夜や朝の使い方をまずマスターすれば、「快眠」への道も半分まで来たといっても過言ではない。

・最適な睡眠時間は人それぞれ。厚生労働省は、睡眠に全く問題のない健康な人の睡眠時間は、3時間から10時間以上と7時間以上も幅があったという結果が調査をしてわかった。このような事情から、推奨睡眠時間や範囲を決めないほうが良いと判断した。

・好きなことは夜にするのではなく、「朝」にすること。現代のビジネスパーソンの仕事のハードさ、情報量の多さを考えると、夜になったころには頭の中はノイズだらけぇ疲れ切った状態になっている。なので、早めに寝て、朝に好きなことをする時間をつくってみることを著者は推奨している。心も体も疲れた状態で好きなことをしても集中できないのであれば、夜は回復するために快眠に集中することを提案している。その方が、より人生を楽しめる可能性が高くなりそうと著者は考えている。

・本書では、「現代のビジネスパーソンにとって「快眠」が切実な理由」「快眠地図の手引き」「快眠にまつわる新常識」「朝を制するものが快眠を制する」「デキるビジネスパーソンの夜の過ごし方」「1週間(WEEK)の過ごし方でパフォーマンスが変わる」「季節(SEASON)ごとの変化に対応した快眠スキル」「年齢(AGE)によって変わる快眠スキル」という章で構成されており、「早寝早起きより早起き早寝」「目覚めには朝日ではなく、照明を活用する」「心身の疲れがピークになる曜日」「20代の仮眠の活用方法」「50代の夜のトイレ対策」など、現代の日本人全員が知るべき睡眠の新常識、快眠スキルがわかりやすいイラストで紹介された内容となっている。

#瞬読アウトプット  #1分書評 #フォレスト出版 #睡眠 #スリープコーチ

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