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佐渡島 庸平「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 現代の孤独と持続可能な経済圏コミュニティ」

・本書は、「ドラゴン桜」「宇宙兄弟」などの編集を手がけた著者によるインターネット時代である現代の「孤独」について解説し、その処方箋を紹介した1冊。

・コミュニティについて考えるとき、「安心と自由」がキーワードとなる。人間はこの二つを欲しがるが、この二つは決して同時に手に入らない。

・昔の人は、暇で退屈していたが、げんだいじんは、忙しいのに退屈している。充実と忙しいことは別物で、自由だと思いながら、忙しさの不自由さの中に入り込んで、私たちは疲弊しているのかもしれない。

・身に纏うものがアイデンティティとなる時代はもう終わった。ブランドの洋服を着こなす人よりも、ユニクロを着こなす人の方がセンスがある。そのような価値観のある人が、確実に増えてきている。

・マジョリティ(多数派)でありながら、孤独な人は多い。自分たちが何を欲しているか、どう生きたいのかを把握せず、社会規範を不自由だと思わず、従ってきたマジョリティは、今やコミュニティを失い、情報処理をうまくできず、孤独を感じ始めている。


その他にも、「一度に100万部売れるよりも10万部×10年のほうがいい」「ミュージシャンが活動休止しても、復活できる理由」「安心・安全について」「コミュニティを編集する」などの項目がある。また、著者のオススメ本(IT・SNS・コミュニティを理解するための本など)の項目も魅力のひとつである。

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