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神宮つかさ「ロジカルスピーチ術」

・本書は、4年半の英国駐在を経験し、個性の強い欧州人に囲まれ、世界に通用するコミュニケーションを磨いた後、国内最大級のスキルシェアサイト(ストアカ)で最高レベルのプラチナバッジを獲得した著者が、人生が好転するスピーチの秘訣について紹介した1冊。

・スピーチが得意な人は、生まれつき才能があるわけではなく、ちょっとしたコツを知っている。
・「人前で話す力」はビジネスパーソンにとって欠かせないスキルであるが、日本人の8割はスピーチが苦手である。つまり、8割の人が苦手なスピーチを克服すれば、上位2割に入れるのだ。

・スピーチのちょっとした「コツ」とは、再現性のある話し方の「型」である。この「型」に当てはめて話せば、
◯ロジカルにわかりやすい話ができる
◯人前で堂々と自己紹介ができる
◯人を人を惹きつけられるようなスピーチができる
ようになるのだ。

・「スピーチが得意」という2割の人でも人前に立つと緊張する人がほとんど。「聴衆をカボチャと思え」というアドバイスをする人もいるがそれは間違い。聞き手は生身の人間であり、あなたの話を聞くために目の前にいる。その聞き手を無視して話を進めると、結果、聞き手を放置した独りよがりのスピーチになってしまう。
・また、「場数を踏む」ことも大事だが、やみくもに場数を踏んで失敗する練習方法は心が折れてしまう。スピーチはスポーツと似ており、ゴルフのように、正しいグラフの握り方、正しいスイング、ルールやお作法を学んでからでないと、上達しない。
・まずは最低限の型やスキルを身につけ、それを本番で試して上手くいったかどうかを検証し、次に繋げていくことがとても大切なのだ。
・「まずはインプットしてからアウトプットする」という一見時間がかかりそうなこの作業こそが、スピーチ上達への近道なのだ。
※「原稿を丸暗記する」もやってはいけないあがり症対策であるが、詳細は本書をご覧ください。

・スピーチ上達の秘訣として、「ビデオ撮影」をオススメしている。
・ビデオ撮影することで、
◯体が揺れてしまって落ち着きがなさそう
◯知らず知らずのうちに「え〜」とか「あ〜」とかを連発している
という自分の癖を簡単に見つけることができる。
・また、ビデオ撮影をすると、1人で練習しているにもかかわらず、緊張感が高まるので、緊張対策にも打ってつけなのだ。
・自分の練習を撮影した後は、そのビデオを繰り返し見ること。自分が話している姿を見るのは本当にツライ作業だが、だからこそ自分の話している姿を確認し、自分が理想とする話し方に近づいていくのだ。
・野球のイチロー選手、お笑い芸人の明石家そんまさんもビデオ撮影による振り返りが多く、何度も何度も研究を繰り返して今がある。
・自分の姿を繰り返し見て、理想のスピーチに近づける努力を惜しまないことが大事なのだ。

・本書では、「とっさの指名でもあがらずにスピーチする秘訣」「ロジカルに聞き手を惹きつけるスピーチの秘訣」「ロジカルに笑いを起こすユーモアスピーチの秘訣」など、合計6章で構成されており、「スピーチは書き起こすべきか」「手の使い方」「間の取り方」「自虐ネタのススメ」「たとえる力の鍛え方」など、ロジカルスピーチの極意がカテゴリーごとに細かく解説された内容となっている。

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