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ひらいめぐみ「転職ばっかりうまくなる」

・本書は、20代で転職を6回経験し、現在はフリーランスのライターとして活動する著者が、自身の転職経験ならびに仕事を赤裸々に語った1冊。

・著者は大学卒業後、新卒で就職せず、やりたいこと(大好きなメロンパンを通じて、コンゴ民主共和国の紛争問題を伝える)があり、新卒で就職せず、やりたいことをやりながら、コンビニのアルバイトをしていた。
・著者は洋食店のホールスタッフ、カフェ店員、塾講師、出版社の営業と事務など、さまざまなアルバイトを経験する。
・いろんな仕事を経験するとなにがいいのかというと、「自分になにが"向いていないか"がわかる」ということだ。
アルバイトは楽しかったが、「お金がない」経験をし、「時間の換金には限度がある」「大腸が出血する」など「今の生活を続けるのは難しい」という理由から転職エージェントに登録し、就職活動を行い、営業職に就く。
・しかし、ある人間関係が理由で、会社の人たちに心を閉ざすようになり、会社から離れるようになる。
※その後、2社目以降も、休職や転職、バイトなどを経てフリーライターとして活動する。それまでの経緯については、本書をお読みください。

著者は、「お金がない」ことの痛感や、就職活動をするも一次面接で落ちる、「社会人に擬態する」などさまざまな経験をする。
なかには、円満退社とは言い切れない会社もあったそうだが、めちゃくちゃ揉めて辞めたことがなかったせいか、いまだにそれぞれの会社で一緒に働いていた人と会うことがよくあるそう。
基本的には「会社は辞めたいと思ったら辞める」と著者は考えている。辞めたい仕事を続けて得することは、なにもない。つらいだけだし、自分の人生を切り売りしてしまうことになるからだ。
また、「辞めても迷惑をかけない」ということはまずない。人が退社することで少なからず調整が発生するが、自分が辞めてもなんとかなるのだ。
そうであれば、次の仕事を探しつつ、円満に退職できるように引き継ぎをしっかりすることの方が大事ではないか、と著者は考えている。

私はこの本を読み終えた時、「著者が羨ましい」のと、これからの自分の人生を考えた。
いろんな荒波に揉まれながらも、その経験を糧にして、この本を書いている。もちろん、人によって転職は向き不向きもあれば、運の要素もあると思う。それを著者は苦労しつつも、先の未来をキャッチして現在に至るのではないかと考えた。私より2歳下の著者が、羨ましくもあり、悔しく感じた。

私が今勤めている会社はいわゆる大手と言われる会社だ。仕事内容は心身ともに負担は感じてなく、継続して行えるが、正直やりがいというのは感じられてない。
また、コーチングやライターなど、自分の持っているリソースやスキルが活かせていないのが歯痒く感じ、「どうすればいいか」と常に考えさせられていたところ、この本を読んで、気持ちが揺らいでしまった。
まずは自分の気持ちに素直になる。そして、「この先なんとかなる」という思いを持って、過ごしていてもいいのではないかと、本書を読んで感じた。

これから就職する方、今の仕事に不安や不満を感じている方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。「自分のこれから」について考える良い機会になるかもしれません。

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