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虫鹿泰正「人生がきらめく簡単『ムシカ式 幸せ貯金習慣』」

・本書は、ファイナンシャルプランナー、コーチである著者が、自身が編み出した貯金メソッド「ムシカ式幸せ貯金習慣」について解説した1冊。

・人生の転機など大切なもののために使うお金は「いき金」になる。いざという時に貯金しておいたお金を使うことで、人生が好転していく。本書を読むと、
①自立する自信が持てる
②納得のいく決断ができる
③人としての器量が備わる
というメリットがある。

ムシカ式幸せ貯金習慣の一例

1 お金を「いき金」にする
・著者が思う「いき金」とは、
①生き金=生きるためのお金。
②活き金=自分のためでも他人のためでもいいので、何かに「活かす」ためのお金。
③イキ金=イキイキとした人生を送るためのお金。
の3つ。お金は自分が健康に生きていくうえで有効に使わなければならないし、新たな生活のターニングポイントにするために使うもの。また、新たな出会いをチャンスに変えられたりするものでもある。

2 貯金がないから結婚をする
・著者は貯金がないなら、なおさら、早いうちに同棲や結婚をした方が良いと思っている。結婚式や新婚旅行で瞬間的にお金を使うためではなく、将来のために世代年収を増やしていってほしいとのこと。なぜなら、「結婚をすること」よりも、「結婚生活を続けること」の方が難しいから。将来的に結婚するつもりがある相手がいるなら「一世帯」となって世帯年収を増やしていくことを著者は提案している。著者自身も、著者の奥さんと付き合うようになってから、結婚を前提に同棲し、子どもが生まれるまでは頑張ろうということで、「計画的貧乏」を楽しみながら、貯金をしてきた。
※「計画的貧乏」についての詳細は、本書をご覧ください。

・世代の貯金額が増えていくとライフプランの選択肢も増える。早めに結婚して世帯の貯金を増やしていけば、それだけ早く、家庭を豊かにすることができ、これからの人生についてあれこれ考えることもできる。つまり、結婚とはお互いの人生をシェアリングするもの。結婚式は地味婚にしておいてお金をとにかく貯めて、五年目や十〇年目の節目にお祝いするのもいい。その方が家族としての思い出を増やせるはず。

5 妄想すると現実になる
・作家の本田健氏は、「自分がなりたい姿をイメージすれば自動的に夢は叶う。それは脳の仕組みを考えればよくわかる」と言っている。脳には現実と想像の出来事や、過去、現在、未来の事柄を対等なものとして扱う機能がある。なので、未来の理想を思い描いておくと、脳が勝手に現実のことたと思い込むため、それなりの行動をとるようになる。「来年までに希望の会社に転職する」「一年間で一〇〇万円貯める」など、具体的な妄想をしていると、脳はフル稼働してくれる。つまり、いつも検索エンジンが動いているのと同じ状態になるので、そうなるためのヒントを引っ張ってきてくれたり、必要な情報に出会ったりできるわけである。
・まず「自分は何をしなければならないか」ということよりも、「どうなりたいか」「どういう状態が自分にとって幸せか」を考えてみること。具体的に「どんなふうになりたいか」と考える癖をつけていくと、一歩一歩夢に近づいていく。もちろん、願いが叶うのは、今すぐではない。物事が機が熟す時、つまり絶好のタイミングのようなものがある。逆算して、今からこうしなければいけないと考える必要もない。頭に入れておくだけで、ワインのように発酵し、美味しくなるタイミングが必ずやってくるはず。著者は「妄想族」になることを薦めている。

本書では、「なぜ貯金ができないかマイナス習慣を探る」「お金が貯まる思考・人生・実践的・使い方・殖やし、守る習慣」が紹介された内容となっており、無理なく、楽しく、簡単にワクワクしながら自然とお金が貯まる習慣59が書かれている。

著者は貯金によって人生を煌めかせ、貯金を通じて人格が形成されたとのこと。貯金習慣を身につけ、お金に困らず、自信を持って人生を謳歌したい方はぜひ手に取ってみてください。

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