吉田幸弘「仕事が早く終わる人、いつまでも終わらない人の習慣」

・本書は、人財育成コンサルタントならびに上司向けコーチとして、年間130本以上の研修や講演に登壇し、累計の受講者数が3万人以上の著者が、「仕事が早く終わる人」と「いつまでも終わらない人」と対比して、無意識の仕事肥満体質から脱却するための仕事時間術を紹介した1冊。

仕事が早く終わる人、いつまでも終わらない人の習慣の例(一部)

No.01 「仕事が早く終わる人は「小さなカバン」、終わらない人は「大きなカバン」で考える」
・仕事が終わらない人は、たいてい大きいサイズのカバンを使っている。また、カバンに荷物をパンパンに詰め込む人は、予定もパンパンに詰め込みがち。
・こういった人は自分のキャパシティを超えた仕事量を引き受けがちで、計画の精度、時間の見積もりも甘い。そして結局、処理できずに、相手に迷惑をかけたり、周りの人間を巻き込んでどうにか仕上げたりといったことに陥るのだ。
・一方で仕事が早く終わる人は小さいカバンを使っている。小さいので、大量の書類も入らず、提案書、資料なども的を得た必要最低限のものにする必要がある。それがお客様への、ポイントを突いた簡潔な説明につながるのだ。
・タイムスケジュールは無理をせず、確実にできること、確実に使うだけのものにすることが大事なのだ。

No.04 「仕事が早く終わる人は出社したらまずコーヒーを淹れ、終わらない人は即メールをチェックする」
・著者が主催するセミナー等で「出社したら最初に何をしますか?」と聞くと、メール対応と答える人が大半だが、実は、メールのチェックをいつ行うかで、仕事の進み具合は大きく変わる。
・朝いちばんの仕事がメールのチェックというのは、仕事がいつまでも終わらない人の特徴である。逆に仕事が終わる人は、朝出社したら、まずコーヒーを淹れる。これはコーヒーでなくても紅茶やミネラルウォーターでも構わないし、ストレッチでもいい。
・要するに、仕事に入るための儀式(頭や心の状態を仕事モードに切り替えるための行動)を行うのだ。意識して切り替えを行うことで、1日のよいリズムをつくり出すことができる。
・著者のオススメは、緊急度が高いメールには即対応し、それ以外は、スキマ時間に随時対応していくこと。
・朝は頭もクリアで生産性が高いうえに、電話もさほどかかってこない。この貴重な時間は、企画の立案などのクリエイティブな仕事や、中期販売計画の検討などを考える仕事に充てるのが賢い働き方である。頭がスッキリしている分、サクサク仕事が進み、予定していたより大幅に少ない時間で終えられることもあり得る。
・メールチェックは、自分の中で基準(ルーティン)を儲けておくといい。たとえば、集中力の限界と言われる50分を1つの基準にして、存在している場合は50分おきにメールをチェックするのだ。集中力が切れると仕事の効率も落ちてくるので、メールの返信は気分転換にもなるだろう。
※メール対応の考え方として著者が注意する点が挙げられているが、詳細は本書をご覧ください。

・本書では、「仕事が早い人が実践しているムダを減らす時間の使い方」「仕事がうまくまわる人間関係を構築する方法」「さりげなくて非常に効率的な仕事術」「仕事時間が少ないのに結果が出る思考法」「仕事がはかどる感情との付き合い方」という合計5章で構成されており、「仕事が早く終わる人は雑談を大切にし、終わらない人は私語厳禁とする」「仕事が早く終わる人はテキトーに仕事をし、終わらない人は常に全力で取り組む」「仕事が早く終わる人はパクリ思考、終わらない人はゼロ思考」など、仕事が早く終わる人と終わらない人を対比し、早く終わるにはどうすれば良いかについて端的にわかりやすく紹介した項目が42に分けて収録された内容となっている。

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