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山本梨央「移住・就職相談員が考える「移住×転職」後悔しない移住の計画」

・本書は、これまでに5回の移住と6回の転職で「パートから役員まで」さまさまな働き方を経験した「移住×転職コンサルタント」として4年間で約4000人に面談を実施した著者が、本書を読んだ人一人ひとりが自分自身に「どこで働くか、どう働くか」を問いかけ、答えを導き出すための1冊。

・著者の移住相談者の移住の多くは「なんとなく」状態が多い。「なんとなく気になるからはじめる」は裏を返せば、「何からやっていいのか、わからない」ということ。それならば「何からやればいいのか」を知ることが大事。必要な情報を調べる方法がわかると、「移住×転職」への一歩は大きく前進する。まずは少しだけ、情報収集に時間を使ってみること。

・本書の移住の定義は「隣接する市区以外へのお引越し」。つまり、日常の生活圏が異なることとしている。
・移住に多くの人が魅力を感じる理由は「移住」の先に「幸せな未来」を描いているから。しかし、移住はあくまで手段のひとつであり、「移住」という手段によって手に入れた暮らしが幸せに続いて、はじめて成功といえる。 
・また、「移住」して終わりとは限らない。新しい暮らしの中で、新しい幸せの価値が生まれ、それに合わせて再度「移住」ということもある。
・移住しても、理想や夢が叶うとは限らない。だからこそ、地に足のついた、日々幸せを感じる暮らしとは何かを考えることが大切。

・一時の感情で「移住」や「転職」をしても、その後に待つのは日常である。「どこでどう働くか」は何度でも自分で決めることはできるが、短期間に転職をくりかえすと「信用」を失っていく。具体的には定着に対する信用。「短期離職をくりかえす人」とレッテルを貼られ、も重ね、次第に転職がしにくい状態になるのだ。
(具体的な事例として、書類選考にふるいにかけられるなどがある)
・転職や移住のスタートは「まずは情報収集する程度で、現実的だなとイメージできたら、ちょっとやってみようかな」でOKである。「知って・比べて・選んだ」結果、「移住」や「転職」後に待つ日常が今より幸せになるようならば行動をするべし。
・本当に自分にとって心地よい暮らしの実現を目指し、何が必要かを考えることができれば、あなたの「手に入れたい未来」がグンと近づくのだ。

・本書では、「移住経験者が知りたかった「移住」のこと」「移住先の選び方」「遠距離就活のススメ」「満足度UP「移住×転職」ノート」「後悔しない選択肢の広げ方」「私の「移住×転職」を叶えた方法」という章で構成されており、「「はじめの一歩」の見つけ方」「満足度が高まる移住先との出合い方」「「移住しない」という選択」「自分軸を考える」など、著者の実際の経験から得た「移住×転職」のはじめ方などのやり方(ノウハウ)や、移住に対する考え方(マインド)の構築方法が紹介された内容となっている。

移住や転職を考えている方は必読です。移住×転職=幸せではありません。ひとつの手段です。後悔しない移住×転職のヒントがこの1冊に凝縮されてます。

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