見出し画像

南和繁『「薄い財布」の社長が明かすミニマリスト仕事術』

・本書は、ミニマリスト御用達のアパレルブランドの創業者兼デザイナーである著者が、いらないものを排除し、結果的にはどんな願望も少ない労力で達成してしまう「ミニマリスト仕事術」について紹介した1冊。

・著者が考えるミニマリストとは、「自分にとって重要だと思えることや、自分が情熱をもてることに、リソースを集中させる人」だと考えている。

・ミニマリスト仕事術を実践して起こる出来事
①仕事において、「やりたいこと」を選んでできるようになる。
②時間とお金を、「自分にとって価値のあること」に投資できるようになる。
③人生において、「あなたが好きなこと」に囲まれ、「あなたが望んでいること」だけが目に映るようになる。

・多くの人は、入っていた予定を断ったり、後回しにして、なんとか都合をつけてやり、重要な予定を優先する。つまり、よほどのことでなければ「その日の、この時間にやらなければならない」という、絶対の予定など存在しないのだ。急ぎの用事でないものは、自分の中のグラスの水(予定)が満タンのときには、ついつい却下されてしまう。「瞬間的にでも、やりたいと思ったこと」の優先度を、上げてしまったり、結果に繋がりにくい仕事の予定や、惰性で繰り返している情熱の感じられない習慣の優先度を下に落とすことで、1日24時間の質は、大きく変わっていく。

・他人に運命はゆだねないこと。それはまるで奴隷と変わらない状態ではないかと思ってしまい、重要なことは「自分にとって大切な時間」をしっかりとピックアップし、それを最優先に選択できる方法を真剣に考えることだと著者は考えている。他人に人生を支配されるままにせず、自分の時間を少しずつ習慣的につくっていくこと。自分の人生は自分で決める。本書でいう「ミニマリスト」とは、それができることにほかならない。

・やりたいことを実現するためには、「先にスケジュールに落とし込んでしまう」ことをする。「◯月◯時にそれをやる」と、あらかじめスケジュールに組み込んでしまえば、その時間をどうでもいいことに費やさずに済む。すべてを「それをすることは自分にとって重要だ」ととらえ、営業マンがアポをとるように、その場ですぐ予定を入れるから、あらゆることが実現できるのである。著者の会社では、出社したらメールの返信をする前に、まずスケジューリングの時間を15分つくる。

・本書では、「「常識」をリセットする(時間の犠牲」は最小限にするなど」、「1日の価値を凝縮する「意味のない習慣」の捨て方(最も効率よく決断する方法なと)」、「期限に追われなくなる優先順位の決め方(期限を守れない人の共通項・強制的に自分を動かすシステムとはなど)」、「オンとオフの区別を捨てて自分を磨く法(もし50億円があったら、明日からどんな仕事をしますか?など)」、「人を動かす伝え方(たったひと言で仕事相手を動かす秘訣)」、「幸せな人生を送るために一番大切なこと(運動と睡眠の時間を確保するテクニックなど)」といった章で構成されており、1日24時間の価値の高め方が紹介された内容となっている。

#瞬読アウトプット  #1分書評 #大和出版 #ミニマリスト #仕事術

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?